製薬会社は患者さんと、治療にあたる医師についての理解を深めることで、より適切なマーケティング戦略を立てることができます。新しい疾患領域における医薬品の発売に際し、販売・マーケティング活動の準備にリアルワールドデータ(電子カルテや保険償還請求のデータなど、患者さんの健康状態や医療行為などに関する医療データの総称)を活用しています。
例えば入院、外来、調剤などの情報が記録されたデータを基に、患者数や患者セグメントを推定し、さらに戦略立案、必要な人員や資金の予測に活用しています。また、医薬品の適応症拡大や剤形の追加といった、ライフサイクルマネジメントにも活用しています。
また、ペイシェント・ジャーニー(診断、予防、治療および予後管理を含む医療シーン全般)の理解や市場調査のために、時系列分析や機械学習といったデータ分析を実施しています。自然言語処理やソーシャルメディア・リスニングを活用することで、疾患に直面する患者さんの負担を言語化し、患者さんへの啓発資材作りに役立てています。

 

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