サステナビリティ向上のための2つの柱
私たちは、特定した9つの最重要課題(マテリアリティ)に優先的に取り組むことで、「最先端の『価値』駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革」、および「社会の期待に応える強靭かつ持続可能な事業活動の強化」を推進します。重要課題とマテリアリティについてはこちらをご覧ください。
1. 最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革
サステナビリティ向上につながるアステラスのビジネスモデルであり、「価値」を創造し実現することによって、革新的なヘルスケアソリューションを提供します。 以下の5つのマテリアリティに対する取り組みを推進します。
2. 社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化
どのような状況であっても私たちの製品を患者さんに届けるため、事業活動を強化します。以下の4つのマテリアリティに対する取り組みを推進します。
環境のサステナビリティ向上
環境問題に対する積極的な関与が企業に求められています。私たちは,企業活動と地球環境の調和は経営の必須条件であることを強く認識し、地球環境の改善のために主体的に行動しています。上記9つのマテリアリティに加え、以下2つの重要課題に対する取り組みを推進します。
2つの柱に対するアプローチ
2つの柱に関連する9つのマテリアリティおよび環境に関する重要課題に対し、アステラスが中期的に優先する項目、具体的な取り組み、 2025年度までのコミットメントを策定しました。今後これらのコミットメントに対する進捗状況をアップデートしていきます。
1. 最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革
最重要 課題 |
アステラスの中期優先項目 | 具体的な取り組み | 2025年度までの コミットメント |
保健医療へのアクセス イノベーション実現のための人材と組織文化 新たなヘルスケアソリューション創出によるアンメットメディカルニーズの充足 革新的な治療手段による根本治療 価値に基づく価格設定 |
研究開発におけるFocus Areaアプローチにより科学の進歩を「価値」に変え、アンメットメディカルニーズの高い疾患の治療のための新しい治療法やモダリティを創出する | アンメットメディカルニーズに応え、従来よりも優れたアウトカムをもたらすソリューションを提供 | 世界の患者さんや介護者の生活を改善し、ヘルスケアシステム全体の負担軽減に貢献する |
・アステラスが創出するイノベーションへの患者さんのアクセスを最大化し、患者さんがより良いアウトカムを得られるようにする |
・製品ライフサイクルを通じた包括的な医薬品アクセスプログラムを実施 |
・より多くの患者さんにアステラス製品へのアクセスを提供する ・疾病の認識、予防、ヘルスケアサービ スへのアクセスを改善することにより、 3,600万人以上(累計)にインパクト をもたらす |
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新しいモダリティの革新的な医薬品が世界の患者さんの健康に貢献し、持続可能なヘルスケアシステムを実現していくために、ステークホルダーに向けて価値に基づく価格設定をアドボケートする | 革新的な医療へのアクセスを支える基盤として、価値に基づく価格設定をアドボケート | 価値に基づく価格設定をアドボケートし、ヘルスケアシステムの維持に貢献する | |
・アステラスにイノベーションを創出する環境を構築する ・イノベーションを促進する文化に支えられた、適切なケイパビリティを戦略と連動させる |
一人のマネジャーが管理する人数の最適化と階層の削減による組織構造のフラット化、後継者育成の強化、心理的安全性を確保し積極的なフィードバックを促す文化を醸成 | イノベーションを実現するための確かなケイパビリティを持つ人材と組織文化を醸成する |
2. 社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化
最重要 課題 |
アステラスの中期優先項目 | 具体的な取り組み | 2025年度までの コミットメント |
法令遵守と高い倫理観を持った事業活動 製品の品質保証と安全性 責任あるサプライチェーンマネジメント 製品の適正使用 |
予測不能な事態や緊急事態においても製品を継続的に供給する強靭なビジネスを維持する |
・非常用発電の強化や太陽光パネルなどの再生可能エネルギーの自社設備への導入の検討など、エネルギー調達の強化 |
より持続可能で強靭なバリューチェーンを構築する |
製品の品質と安全性を保つためのケイパビリティをさらに高め、患者さんにとっての価値を最大化するために顧客との相互コミュニケーションを最適化する |
・リーダー層のコミットメント、従業員への働きかけ、患者さん中心の考え方の浸透による「品質重視の文化」を醸成 ・デジタルを活用した部門横断によるオムニチャネルでの顧客対応 |
「品質重視の文化」を醸成し、顧客体験を向上させることによって、製品の品質と安全性を確保する |
環境のサステナビリティ向上
重要 課題 |
アステラスの中期優先項目 | 具体的な取り組み | 2025年度までの コミットメント |
環境負荷の低減 気候変動とエネルギー |
温室効果ガス排出量をパリ協定と整合性のある目標に向け削減し、2050年までに温室効果ガス排出量のネットゼロを達成する |
・エネルギー効率の向上、太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの転換 ・サプライチェーンにおける温室効果ガスの削減 |
以下目標*に沿った適正な量の温室効果ガス削減を2025年度までに達成する *2030年度までの温室効果ガス排出量削減目標 ・スコープ 1+2 63%削減 ・スコープ 3 37.5%削減 |