アステラスでは、採用・配置、評価・処遇、人材・組織開発の3つの領域を適切にバランスよく推進することによって、期待する人材像、目指す組織像を実現し、「Employer of Choice: 現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指しています。
また、経営計画2021において新たに「組織健全性目標」を設定しました。これは、イノベーションの促進、人材の活躍、コラボレーションの浸透を通して意欲的な目標の実現を目指す企業文化を醸成し、アステラスの実行力を向上させることを目指すものです。
アステラスでは人材への投資を、今日の実行力の強化に加えて、将来の組織をかたちづくる重要なものとして位置づけ、短期的および中長期的な視点をもって継続的に実施しています。
HR Visionの全体像
主な施策
Astellas Leadership Expectations
経営計画2021で掲げられた組織健全性目標*¹に向けて、アステラスがすべてのリーダーおよびマネジャーに期待するリーダーシップを定義しました。トップマネジメントを含むグローバルのすべてのマネジャーに対して研修を実施し、健全な職場環境を構築するためのリーダーの行動の浸透を図っています。
*¹詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。
https://www.astellas.com/jp/about/csp2021-goals
グレード体系・職務評価の統合
グローバルで一貫した人材・組織マネジメントのため、グローバル共通のグレード体系を確立しました。
一定グレード以上のポジションはグローバル共通の指標・プロセスで職務評価を実施することで、働く場所や所属組織にかかわらず、ポジションの成果責任を基にしたグレードの整合性を目指しています。
報酬水準・構造の統合
Vice President(部長クラス)からトップマネジメントについてはグローバル共通の報酬構造*を実現し、地域間の水準格差縮小を段階的に進めています。
*基本報酬・賞与・株式報酬で構成する報酬体系
グローバル従業員データベース
各地域で異なっていた従業員データのプラットフォームを統合することで、従業員やマネジャーにとって、働く場所に関わらず、全世界共通のシステムで人材情報が可視化され、タレントマネジメントの基盤となるデータベースを確立しました。
サクセッションプランニング(後継者育成プラン作成)
グローバル従業員データベースを基盤としたシステムを活用し、一定グレード以上のポジションについて、グローバルに一貫性のある統合されたタレントレビューとサクセッションプランニングを実施しています。サクセッションプランの作成は、Vice President(部長クラス)以上を対象としています。トップタレントを特定し、サクセッションプランを作成することで、タレントのパイプラインを充実させ、将来の役割に向けて育成しています。
ジョブポスティング(社内公募)
社員が世界中の社内ポジションを閲覧し応募できるグローバル共通のジョブポスティングシステムを構築しました。このシステムによって、社員が自らのスキル・能力やキャリアの希望に応じてグローバルに活躍できる環境を整えています。
国を超える異動
海外駐在員規程を統一することで、国・地域を超えた異動に関する処遇の公平性を確保し、グローバルでの適所適材の実現を図ります。