サステナビリティ向上の取り組み強化を
経営計画2021の戦略目標に設定
アステラスは、社会のサステナビリティの向上に貢献することが、事業を継続していく上で重要であると考えています。2021年5月に発表した新たな経営計画では、サステナビリティ向上の取り組み強化を戦略目標の1つとして掲げ、社会およびアステラスの持続可能性向上に努めています。
また、2021年度にサステナビリティ活動の指針となる「マテリアリティ・マトリックス」を改定し、近年のさまざまな社会課題を認識するとともに、特定した最重要課題に対する具体的な行動計画を立てました。私たちは、重要課題に対する取り組みを含むさまざまな事業活動を通じてSDGs (持続可能な開発目標)の達成に努めます。
3つのアプローチで保健医療へのアクセスの改善を図る
アステラスでは、適切な治療方法が存在しないことや貧困、保健システムの不備、保健医療に関する情報不足が理由で必要な医療サービスを受けることが困難である状態を「保健医療へのアクセス(Access to Health)」上の課題ととらえています。
私たちは、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」というアステラスのVISIONのもと、サイエンスに基づく「価値」の提供ならびにアステラス製品のアクセス向上によってSDGsの目標3(全ての人に健康と福祉を)の実現に貢献します。加えて外部パートナーが実施する保健医療へのアクセス向上に向けた活動の協働・支援を通じてSDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。
気候変動対策を重視し、取り組みを強化
アステラスは、企業行動憲章で「企業活動と地球環境の調和は経営の必須条件であることを強く認識し、地球環境の改善のために主体的に行動する」ことを掲げています。私たちの持続的な成長には事業や社会環境の変化を敏感に捉え、進化し続けることが重要です。
気候変動はその適応および緩和に対して、国・自治体・企業・市民の積極的な参加が求められています。私たちは、気候変動が持続可能な企業活動の制限要因になると認識し、サプライヤーも含めた温室効果ガス(GHG)排出削減、再生可能エネルギーの利用促進、営業用車両の利用に伴うGHG排出量の削減、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同など各種取り組みを加速することで、目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献します。
2020年4月には、日本国内の3つの研究・製造拠点が消費するすべての電力を、温室効果ガスを排出しない水力発電由来の電力に切り替えました。また同年12月には、金融安定理事会(Financial Stability Board: FSB)により設置された気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD)の提言に賛同しました。
私たちは、気候関連の財務情報開示を推奨するTCFDの提言に基づき、2021年度から気候変動が事業に与えるリスク・機会について分析し、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの視点で気候変動対策についての積極的な情報開示を進めていきます。
上記以外のアステラスの行動実績
環境への取り組み
アステラスは世界の人々の健康に貢献する企業として、地球環境と調和した事業活動をしています。環境課題は企業経営の重要な要素であり、事業のすべての側面で配慮されています。
主な取り組み事例 | 関連するSDGs |
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社会への取り組み
【主に社内での活動】
アステラスでは「Employer of Choice: 現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指し、全ての社員が心身ともに健康な状態の中でより良い仕事ができる環境整備に力を注いでいます。
主な取り組み事例 | 関連するSDGs |
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【社外も含む活動】
私たちは世界中の医療課題に向き合い、外部パートナーとの協働を通じて、革新的なヘルスケアソリューションの創出や啓発活動など、多角的な取り組みを推進しています。
主な取り組み事例 | 関連するSDGs |
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ガバナンス関連
「企業行動憲章」と「アステラスグループ行動規準」を尊重し、「経営の透明性・妥当性・機動性の確保」と「株主に対する受託者責任と説明責任の履行およびすべてのステークホルダーとの適切な協働」の観点から、コーポレートガバナンスの実効性を確保・強化するよう努めます。
主な取り組み事例 | 関連するSDGs |
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