重要課題とマテリアリティ

変化する社会に柔軟に対応し
アステラスならではの観点で課題に挑む

アステラスのサステナビリティ向上の取り組みは、企業価値を持続的に向上させることに繋がっています。社会および事業を取り巻く環境が著しく変化するなか、私たちは社会とアステラスの双方にとって重要な課題を特定し、優先順位を付け、サステナビリティの取り組みの羅針盤となるマテリアリティ・マトリックスを2021年度に改訂しました。

新たなマテリアリティ・マトリックスでは、19の重要課題を選定し、うち9つを最重要課題(マテリアリティ)としました。このマテリアリティに最優先に取り組み、最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革」、および「社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化」を推進することで、社会とアステラス、双方のサステナビリティの向上を目指します。

マテリアリティ・マトリックス

Materiality Matrix


重要課題の定義についてはこちらをご覧ください(PDF)

 

重要課題の特定プロセス

ステップ1:重要課題の特定
SDGsや各種フレームワーク(国際統合報告フレームワーク、SASBスタンダード、GRIスタンダード、ISO26000、グローバル・コンパクトの10原則、TCFD提言)、ステークホルダーとのコミュニケーション、ESG調査の評価項目などを参考に、アステラスが取り組むべき重要課題を特定しています。
2021年度のマテリアリティ・マトリックスの更新では、前回の更新(2017年度)以降のサステナビリティの潮流変化に関する調査も実施し、経営計画2021との整合性、業界独自の課題を確認し、改めて19の重要課題を特定しました。
 
ステップ2:課題の優先順位付け
「社会にとっての重要性」と「アステラスにとっての重要性」の観点から、特定した社会課題に優先順位を付け、マテリアリティ・マトリックスを作成しました。「社会にとっての重要性」では、国際機関・政府や、NGO、投資家、業界団体などグローバルでのステークホルダーの関心の高さや、社会課題による経済損失規模に基づいて重要度を検討しました。「アステラスにとっての重要性」では、リスクだけでなく、アステラスのケイパビリティやアセットにより課題解決に貢献できる機会の有無を含めて検討し、経営層インタビューによる経営の視点も加えて重要度を検討しました。
 
ステップ3:レビューおよび最終化
機関投資家、業界団体、NPO、NGOなど多様なステークホルダーから提供される情報や専門家へのインタビューにより内容を検証し、信頼性や客観性を担保しました。その後、社内の組織横断メンバーで構成される会議体(サステナビリティアドバイザリーパネル)での協議を経て、エグゼクティブ・コミッティ*における協議および取締役会での審議と承認がなされ、マテリアリティ・マトリクッスを最終化しました。

マテリアリティ・マトリックス更新の必要性については年1回サステナビリティ部門で確認しています。また、特定された最重要課題に対しては、取り組み目標と達成に向けたアクションプランを策定しています。

 

私たちは「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」というVISIONのもと、これらの重要課題の解決へ向けて、具体的なアクションを起こしていきます。

*アステラス製薬およびグループ会社における経営戦略、製品戦略、経営管理、人事等に関する重要事項を協議するコミッティ。

 

 

 

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