心不全を含む心血管疾患の治療薬や医療機器は数多く存在しますが、世界中の多くの患者さんの医療ニーズは満たされていません。米国では、心不全は年間総医療費の1350億ドル以上を占めており、その主な原因は入院費用です。患者1人あたりの年間医療費は最大で87,000ドルに上ることがあります。1
アステラスのRx+事業創成部は、こうした医療ニーズが未だ満たされていない領域に向けた技術を開発し、心不全患者さんの治療に貢献することを目指しています。DIGITIVAは最近、米国食品医薬品局(FDA)から認証を取得したデジタルヘルスの一つです。DIGITIVAは、パートナーの強みを生かし、Eko Health Inc.の最新デジタル聴診器とクラウドベースの解析ソフトウェア、Welldoc, Inc.が持つデジタルセラピューティクスのケイパビリティ、そして臨床レビューチームを活用し、次のような影響を与えることを目指しています。
- 疾病管理の向上と患者の治療アウトカムを改善する
- 心不全の管理を支援するための革新的なツールを医療従事者に提供する
- DIGITIVA専用の臨床レビューチームにより、医師の臨床評価を支援する
- DIGITIVAを用いた心不全患者における行動変容と介入の効果を急性増悪の抑制に焦点を当てて検討する
- 保険者にとっての総医療費を削減する
アステラスは、2024年度に米国においてサービスの提供を開始することを目標にしています。
出典: 1Data on file