心不全患者さんのための新しい健康管理ツールの実現を目指す

 

心不全を含む心血管疾患の治療薬や医療機器は数多く存在しますが、世界中の多くの患者さんの医療ニーズは満たされていません。米国では、収縮機能が保たれた心不全 (HFpEF)の年間総医療費だけでも約940億ドルに上ります。これはHFpEFと診断された患者さん一人あたり約44,000ドルに相当します。1

アステラスのRx+事業創成部は、こうした医療ニーズが未だ満たされていない領域に向けた技術を開発し、心不全患者さんの治療に貢献することを目指しています。 Z1608はその内の1つで、パートナー企業のEko Healthの最新デジタル聴診器、Welldocが持つデジタルセラピューティクスのケイパビリティを統合し、これらと医師をサポートする医療従事者が連携することで、次のような効果を期待しています。

  • 疾病管理の向上と患者の治療アウトカムを改善する
  • 心不全の管理のための革新的なツールを医療従事者に提供する
  • Z1608の専門臨床チームを介して臨床レビューと評価を支援する
  • Z1608を用いた心不全患者における行動変容と早期介入の効果を急性増悪の抑制に焦点を当てて検討する
  • 患者さんが負担する治療費の削減
     

アステラスのRx+事業創成部は、2024年度に米国において、Z1608の初期サービスの提供を開始することを目標にしています。

出典: 1Truven MarketScan data from Jan 1, 2018 to Dec 31, 2020 used to calculate annual estimates