医薬品アクセスインデックス*(Access to Medicine Index、以下ATMI)は、医薬品アクセス財団(Access to Medicine Foundation, 以下ATMF)が、世界の大手製薬企業20社を対象に、低・中所得国における医薬品アクセス向上の取り組みを「研究開発」、「製品供給」、「医薬品アクセスに対するガバナンス」の3領域において2年ごとに評価し、報告書として公表しています。アステラスは2010年からATMIの調査に回答しています。
2024年のATMIでは、アステラスは15位となり、2022年の16位から順位を上げました。アステラスは「医薬品アクセスに対するガバナンス」の領域で高い評価を得ています。背景として、特に、医薬品アクセス戦略を策定したことがあげられます。製品の入手可能性をさらに向上させるためには、製品のライフサイクル全般において、包括的で統一された戦略が必要だと認識しています。部門横断での議論により、「Access to Medicine Playbook」をまとめ、医薬品アクセス戦略を実行しています。一方で、キャパシティ・ビルディング(「製品供給と研究開発」の一部)が改善余地のある項目として特定されています。
アステラスが注力する包括的な保健医療へのアクセス向上の取り組みは、外部パートナーと協力して医療に関するケイパビリティや技術を発展させ、そして世界中の患者さんに医薬品を届けるというATMFの目標につながっています。
ATMI報告書の評価項目には、倫理感と責任感を持った事業活動、保健医療システムの強化、製品の品質保証とサプライチェーンマネジメントなどが含まれており、これらはアステラスにおける最重要課題でもあります。最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革と、社会の期待に応える強靭かつ持続可能な事業活動の強化によって、全社一丸となってサステナビリティへのコミットメントをより強固なものにしています。
*https://accesstomedicinefoundation.org/