環境への取り組み

私たちは、生命と自然の輝きに彩られた地球を守ります。

アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とし、企業価値向上のため、患者さん、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指しています。企業行動憲章の一部にはEHS (Environment, Health & Safety) に関する項目「社員の人権・人格・個性を尊重するとともに、社内の多様性を指向し、安全で働きがいのある職場環境を確保する」「企業活動と地球環境の調和は経営の必須条件であることを強く認識し、地球環境の改善のために主体的に行動する」が掲げられており、EHSに関しても高い倫理観に基づいた行動が求められています。環境ページおよび社員のページ(安全衛生)では、EHSを通した企業価値の持続的向上のための取り組みについて情報開示を行います。

 

メッセージ

 

Adam Pearson

アステラスは事業活動を通じて社会のサステナビリティに貢献しています。サステナビリティ向上の取り組み強化はアステラスの戦略目標の一つとして経営計画2021 で設定されて以降、各部門が他部門と協調しながら環境をテーマに考え実行に移す取り組みが推進されています。
気候変動の取組みとしては、2023年にパリ協定1.5℃目標に整合した温室効果ガススコープ1+2排出(自社操業に伴う直接および間接排出)の2030年目標、および2050年ネットゼロを目指す方針をアナウンスしました。昨年1年間は温室効果ガス排出削減の具体策について取り組みを進め、再生可能エネルギー活用の取組みとして、自社研究施設への太陽光パネル設置および一部の購入電力の再エネ転換などを推進しました。
スコープ3排出(事業に関連する他社の排出)はパリ協定のwell-below 2℃目標に適合した2030年目標を設定していますが、スコープ3はアステラスの温室効果ガス排出で最も量が多く、またスコープ1+2よりも削減の進捗が遅れていると認識しており、取り組みの強化が必要です。スコープ3で最も多くを占めるカテゴリー1(購入した製品・サービル)の排出削減はバリューチェーンパートナーとの連携が必要であり、持続可能な調達への取り組みを推進するためのThe Sustainable Procurement Pledgeを定めて、パートナーとの連携を開始しました。
資源循環、廃棄物管理の取組みも推進しており、2023年には高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)の処理を全て完了しました。有害廃棄物管理の開示についても質の高い開示を推進します。
社会の一員であるアステラスは、持続可能な社会の実現に向け、温室効果ガス排出削減の活動のみならず、環境のサステナビリティ向上と、より透明性の高い情報の開示を継続していきます。


Chief Strategy Officer (CStO)
Adam Pearson

 

環境・安全衛生に関するポリシー

 

 

アステラスと環境の関わり(2023年度実績)

アステラスでは研究・生産・営業・流通全般を通して、下記のように環境とかかわっています。

直接的な関わり

INPUT 
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OUTPUT
エネルギー *1GHG排出 *1  
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電気

228,688 MWh

(再エネ由来分
90,527MWh)

スコープ1 *459,203 トン
スコープ263,047 トン
都市ガス18,362 千m3

(車両利用分*5

13,380 トン)
LPG933 トン大気汚染物質  *6
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LNG617 トンNOx 15 トン
灯油6 kLVOC22 トン
軽油1,350 kL水質汚濁物質 *6
ガソリン4,356 kLBOD  
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7 トン
購入熱(温水・冷水)3,595 GJCOD20 トン
購入熱(蒸気)21,187 GJ排水 *2  
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その他再生可能エネルギー46,716 GJ排水量6,217 千m3
資源廃棄物 magnifying glass
水 *26,501 千m3発生量 *213,041トン
原材料(重量把握分)*33,535 トン最終処分量 *799トン
原材料(体積把握分)*3356,024 kL 

*1 アステラスの全事業拠点
*2 日本の全事業拠点(営業所除く)および海外の生産拠点、研究拠点。なお、海外事業所の排水量は、取水量と同値としています
*3 日本の商用生産拠点で使用されていて重量あるいは体積ベースで把握可能なもの
*4 エネルギー起源CO2以外の温室効果ガス排出量は含まれていません。生産拠点(グローバル)および研究拠点(日本)から排出されたフロン類のCO2換算量は1,083 t-CO2eでした
*5 スコープ1 GHGとスコープ2 GHGの合計
*6 日本の生産拠点、研究拠点
*7 日本の全事業拠点(営業所除く)
 

間接的な関わりによるGHG排出(スコープ3)
上流のスコープ3排出量 虫眼鏡
カテゴリGHG排出量
1購入した製品・サービス 857,945トン
2資本財 178,421トン
3スコープ1、2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動29,755トン
4輸送、配送(上流) 14,946トン
5事業から出る廃棄物1,296トン
6出張(飛行機利用分) 21,496トン
7雇用者の通勤 2,310トン
8リース資産(上流)算定対象外
下流のスコープ3排出量
カテゴリGHG排出量
9輸送・配送(下流)14,668トン
10販売した製品の加工算定対象外
11販売した製品の使用該当なし
12販売した製品の廃棄242トン 虫眼鏡
13リース資産(下流)271トン 虫眼鏡
14フランチャイズ算定対象外
15投資算定対象外

 

 

バリューチェーン全体でのGHG排出量 虫眼鏡

アステラスの活動に伴うGHG排出は、グローバルで1,244千トンとなりました。

SCOPE123

スコープ1、2のほかに、継続してスコープ3の把握拡大に努めており2023年度より商用生産のために購入したすべての原材料および製造・加工サービスに伴うGHG排出量(カテゴリー1)、サプライチェーン下流の輸送・配送に伴うGHG排出量(カテゴリー9)の開示をはじめました。