顧みられない熱帯病に対する研究活動

顧みられない熱帯病治療薬の創出への貢献

主な目標
イノベーションの創出

顧みられない熱帯病は、主に熱帯・亜熱帯地域の発展途上国の貧困層を中心にまん延している寄生虫、細菌、ウイルス、真菌感染症のことで、世界保健機関(WHO)が焦点を当てている20の疾患群だけでも世界で10億人以上が感染していると言われており、深刻な社会問題になっています。

アステラスは、外部パートナーとの共同研究を通じて顧みられない熱帯病の新規治療薬の探索に取り組んでいます。

顧みられない熱帯病創薬ブースターへの参画

アステラスは、2018年3月から顧みられない熱帯病であるリーシュマニア症とシャーガス病のリード化合物*1創出を目的に立ち上げられたコンソーシアム「顧みられない熱帯病創薬ブースター*2」に参画し、本取り組みを通じてリーシュマニア症やシャーガス病に苦しむ患者さんのために新たな治療薬の創出に貢献していきます。

このコンソーシアムは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から資金提供を受けています。

*1 リード化合物:対象とする疾患に対して薬理活性が確認され、最適化(活性、物性、薬物動態、毒性などを改善すること)研究を行うためのもとになる化合物
*2 顧みられない熱帯病創薬ブースター:顧みられない病気の治療薬開発に取り組む非営利組織DNDiが立ち上げたコンソーシアム。アステラスのほか、エーザイ(株)、塩野義製薬(株)、武田薬品工業(株)、AstraZeneca plc、Celgene Corporation、Merck KGaA、AbbVieの7社も製薬パートナーとして参画しています。

シャーガス病に関する新規治療薬の共同研究への助言

アステラスは、2021年11月から2023年9月まで国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が、非営利組織 Drugs for Neglected Diseases initiative と共に遂行する「シャーガス病治療薬の新規標的としてのオートファジー」について、共同研究のアドバイザーとして参画しています。