社会のサステナビリティ向上への貢献は、
アステラスのサステナビリティ向上に極めて重要である
私たちの使命を果たす、アステラスのサステナビリティ
アステラスは社会のサステナビリティの向上に貢献していくことが、事業を継続していく上で極めて重要であると考えます。
具体的には、アンメットメディカルニーズ(満たされない医療ニーズ)に応えるヘルスケアソリューションを提供することや、事業活動において製薬会社としての社会的責任を果たすことにより、アステラスは社会のサステナビリティの向上に貢献しています。その結果、自社や自社の製品等に対する社会からの信頼が得られ、アステラスのサステナビリティを向上させると考えています。
このような好循環を生み出すことは、アステラスの存在意義である「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを通じた「企業価値の持続的向上」という私たちの使命を果たすことにつながります。すなわち、アステラスにとって、社会のサステナビリティの向上に貢献することは、経営理念の実践そのものです。
そのような考えのもとに行っている活動は、社外から高く評価されています。一例として、アステラスは、投資の代表的指数の一つである「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に12年連続で選定されているほか、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用するすべてのESG投資指数 (「FTSE Blossom Japan Index」「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」)の構成銘柄にも選定されています。
「価値創造」と「価値保全」の2つに取り組む
アステラスが取り組むサステナビリティには、「価値創造」と「価値保全」の2つの側面があります。
価値創造
アステラスが事業活動を通じて、アンメットメディカルニーズ(満たされない医療ニーズ)という社会課題を解決することや、ステークホルダーの皆さまへの還元を行うことで、社会にとっての価値を創造しています。一方、事業活動を通じて得た利益の再投資によって、アステラスは研究開発力を強化しています。また、各国政府、ビジネスパートナーから信頼を得ることで、新たな事業機会を生み出しています。すなわち、アステラスにとっての価値が創造されます。
価値保全
アステラスは、環境負荷の低減、生物多様性の保全、コンプライアンスの徹底、腐敗防止などに取り組んでいます。これらの活動は、社会的価値に加え、レピュテーションリスクの軽減、企業ブランドの向上にも寄与し、企業価値を保全することにつながります。
社会とアステラスにとっての価値創造と価値保全
サステナビリティ向上のためのガバナンス
コーポレートガバナンス体制に基づき、アステラスのサステナビリティに関する重要事項は代表取締役社長CEOが議長を務めるエクゼクティブ・コミッティ*1にて協議し、取締役会にて決定します。また、サステナビリティの年度活動実績ならびに次年度活動計画は、業務執行の監督機能を果たす取締役会へ報告しています。
長期的・戦略的かつ全社的な視点から各部門によるサステナビリティ向上のための活動を推進するため、推進体制としてサステナビリティ コミッティと 「環境・社会・ガバナンスワーキンググループ(E・S・Gワーキンググループ)」 を設置しています。
*1 アステラス製薬およびグループ会社における経営戦略、製品戦略、経営管理、人事等に関する重要事項を協議する機関
サステナビリティ コミッティ
サステナビリティ コミッティでは機会やリスクを含め、業務執行に関わるアステラスの重要なサステナビリティ事項に関しての協議を行います。専門的かつ実行性を伴った議論を行うために、部門横断でファンクショナルユニット*2長レベルのメンバーで構成された組織であり、委員長およびメンバーは経営戦略担当役員(CStO:Chief Strategy Officer)によって任命されます。
*2 各トップマネジメントに直接レポートするビジ ネス遂行のための組織
E・S・Gワーキンググループ
E・S・Gワーキンググループは、案件ごとに部門横断のメンバーで構成され、外部の環境変化や各種原則・ガイドラインを参考にしながら、アステラスの環境・社会・ガバナンスの取り組むべき課題や機会の特定、関連部門と改善計画の立案と目標の設定、取り組みの進捗確認を実施します。
サステナビリティ
サステナビリティ コミッティを主管するファンクショナルユニットとしてE・S・Gワーキンググループの事務局業務を含めたグループ全体のサステナビリティ課題に対応し、活動全体を管理します。
また、コミュニケーション機能と協働しながら社内外へアステラスのサステナビリティ活動を展開しています。