自然免疫制御研究ユニット

私たちの研究活動

自然免疫制御研究ユニットは、2022年8月に設立されたユニットで、つくば研究センターを拠点としています。私たちは、自然免疫制御に着目した創薬研究を通じて、慢性の炎症性疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患、臓器線維症および組織変性疾患などに対して高い有効性を示す治療法の開発を目指しています。アステラスはこれまでに様々な免疫制御薬の研究開発に取り組み、免疫領域での経験を培ってきました。自然免疫を対象にした創薬研究では、パターン認識受容体や自然リンパ球を標的として創薬研究を進め、複数の開発候補品を見出してきました。
自然免疫系では、単球・マクロファージ、好中球、自然リンパ球、ナチュラルキラー細胞などの多様な細胞が相互作用しながら生体の防御や恒常性の維持に関与しています。病気になると、これら免疫細胞やその周辺組織細胞との免疫情報伝達ネットワークが乱れ、異常な状態になると考えられています。私たちは、病態における免疫微小環境を解析し、そこで中心的な役割を果たしている分子標的や経路に介入することで、真に価値のある根本的な治療薬の開発を目指します。

アプローチ

私たちは,疾患の遺伝学的背景を理解し、病態における免疫微小環境を解明することによって、その疾患の根本的な原因に介入できる創薬標的を選択しています。このようなユニークな研究プラットフォームにより見出された創薬標的に対し、低分子化合物、改変抗体など多様な選択肢から最適なモダリティを特定し、AIやロボティクスを活用しながらより効率的な開発候補品の創出を進めていきます。
さらに、創薬の初期段階から臨床サンプルを活用したトランスレーショナルサイエンスを積極的に進めることで、臨床試験の成功確率を向上させます。

アプローチ

 

チーム

博士(農学) 小池 貴徳

ユニット長

博士(農学)
小池 貴徳

入社後、メディシナルケミストとして癌、生活習慣病、泌尿器、免疫領域等での創薬研究に従事し、7つの開発候補品を創出。ミクログリア研究ユニットに発足から参加し、共同研究及び複数のプログラムをリードした。2022年8月より現職。

 

博士(薬学) 佐波 謙吾

サイエンスディレクター

博士(薬学)
佐波 謙吾

入社後、薬理研究員として感染症、炎症性疾患、希少疾患、中枢領域を対象にした創薬研究に従事し、3つの開発候補品を創出。20年以上の自然免疫研究の経験を活かしてチームの成果創出をサポート。

 

特許

WO/2021/193897、 PCT/JP2021/012773、 (JA) 置換ピリダジン化合物
[新規NLRP3インフラマソーム阻害剤]

 

パートナーシップ

アステラスが外部パートナーに期待するアセットおよびケイパビリティ

  • 病態特異的な自然免疫機能や表現型を制御できる新しいメカニズムや標的分子
  • 単一細胞解析技術や空間的遺伝子発現情報などの免疫微小環境の解析技術