前立腺がんに対する理解の向上と検診キャンペーン(ドミニカ共和国)

プログラム名
前立腺に対する理解の向上と、がん検診の啓発活動
 

支援先

支援先

MAP International


支援国
ドミニカ共和国


ドミニカ共和国において、がんは病気や死亡につながる主要な原因であり、その中でも前立腺がんは、罹患率、死亡率ともに16%以上を占めています。前立腺がんに対する医療アクセスの改善、疾病への恐怖や偏見をなくすことは、ドミニカ共和国全土での前立腺がんの罹患率と死亡率に影響を与え、増加する疾病負荷の予測につながります。

アステラスは、MAP Internationalを通じて、前立腺に対する理解の向上と検診キャンペーンを支援します。これは、メディアを通じて幅広い人々に向けて情報発信を行い、これまで理解が不十分だったがんについて知ってもらうための多角的なアプローチです。第一段階として、交通量が多い地域で教育キャンペーンを実施します。600万人の視聴者に向けて、戦略的にメディアを活用し、文化的に適切な啓発メッセージを届けます。第二段階として、地方の患者さんや交通手段のない患者さんを、人口密度が高い地域に設置した移動式の検診設備に集めます。これにより、ボランティアの泌尿器科と腫瘍科の医師が、5,000人の患者さんにがん検診、相談の機会を提供します。

このキャンペーンの目標は、ドミニカ共和国における前立腺がんの初期段階での予防および検診後の継続な治療によって、障壁を取り除き、前立腺がんの罹患率と死亡率を低下させることです。

このキャンペーンを通じ、国全体で検診と疾病予防が進むことによって、次の成果が期待されます。

  • 医師と患者さんの関係構築により、定期的な前立腺の健康管理が可能になる
  • 質の高い基準測定値を作成し、年間のPSA(前立腺特異抗原)数値と症例の追跡が可能になる
  • がん検診後も患者さんが治療を継続できるよう、信頼できる医療従事者の紹介を行う
     

WHO DR Cancer Country Profile 2020