アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、低所得国や低中所得国における非感染性疾患の予防、診断及び治療へのアクセス向上を目的とした、複数の企業や団体が参加するグローバルなイニシアティブ「Access Accelerated」に参画しますのでお知らせします。アステラス製薬は、大手医薬品企業21社と共に、世界銀行グループ及び国際対がん連合(UICC:Union for International Cancer Control)と連携し、2030年までに非感染性疾患による早期死亡件数の3分の1を減少させるという国連の持続可能な開発目標の達成に向けて取り組みます。

 アステラス製薬の代表取締役社長CEOである畑中 好彦は、以下のように述べています。「私たちは、世界中の患者さんの保健医療へのアクセス改善という重要な社会的責任を担っています。本取り組みを通じて、参加企業やパートナーと共に持続的な解決策を生み出していきます。」

 数ある疾患の中でも、がん、心臓血管疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病及び精神疾患を含む非感染性疾患は公衆衛生危機の要因となっています。高齢化や生活習慣の変化によるリスクがこれらの疾患の増加要因になっていることに加え、低所得国や低中所得国では十分な保健システムが整っておらず、診断及び治療等へのアクセスが制限される等、様々な障壁があります。Access Acceleratedの一環として、アステラス製薬は参加企業やパートナーと協働し、非感染性疾患に関するアクセス課題を解決する方法を見出し、推進していきます。

 アステラス製薬は、保健医療へのアクセスの向上とより良い医療ソリューションの提供、科学の振興や地域社会への支援を通じて、社会の長期的な持続可能性の向上に貢献しています。アステラス製薬はこれまで、住血吸虫症に対する小児用製剤の開発や抗寄生原虫創薬の共同研究等、顧みられない熱帯病を対象とした複数の研究開発プログラムに取り組んできました。また、非感染性疾患については、ケニアにおいて産科フィスチュラに苦しむ患者さんの生活改善を目指すAction on Fistulaの活動を推進し、これまでに1,200名以上の患者さんが手術により完治しています。

以上

Access Acceleratedについて

Access Acceleratedは、非感染性疾患ケアの改善に重点を置いた複数の企業や団体が参加する初めてのイニシアティブです。20社以上の医薬品企業で構成されるほか、世界銀行や国際対がん連合(UICC)等のパートナーと連携し、低所得国や低中所得国における非感染性疾患の医薬品アクセスを巡る様々な障壁の克服を支援していきます。Access Acceleratedは、複数の企業及び団体による対話を支援し、非感染性疾患の予防、診断、治療を改善するために現地での取り組みを実施していきます。

加盟企業及び団体は、アステラス製薬、アルミラル、イーライリリー、エーザイ、MSD、欧州製薬団体連合会(EFPIA)、グラクソ・スミスクライン、国際製薬団体連合会(IFPMA)、サノフィ、塩野義製薬、ジョンソン・エンド・ジョンソン、大日本住友製薬、セルジーン、第一三共、武田薬品工業、中外製薬、日本製薬工業協会(JPMA)、ノバルティス、バイエル、ファイザー、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、米国研究製薬工業協会(PhRMA)、メナリーニ、メルクセローノ、ロシュ、ユーシービーとなります。本イニシアティブ事務局は国際製薬団体連合会(IFPMA)が担っていきます。

詳細については、Access Acceleratedのwebサイト(accessaccelerated.org)をご参照ください。

感染性疾患(Non-Communicable Diseases: NCDs)について

がん、心臓血管疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病及び精神疾患を含む非感染性疾患は世界の主要な死因であり、既に感染症と闘っている世界の国・地域において二重に負担を強いる要因となっています。 

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