アステラス製薬株式会社(本社:東京)は、以下の通り2023年度第4四半期において無形資産の減損損失および条件付対価に関わる公正価値変動額等をその他の費用に約700億円計上する見込みとなりました。これに伴い2024年2月5日に公表したフルベースの通期業績予想を修正します。
記
1. 無形資産の減損損失の計上について(金額は見込み)
- フリードライヒ運動失調症患者を対象として研究開発を進めている遺伝子治療プログラムAT808について、資産価値の見直しを行った結果、AT808に関する無形資産の減損損失約400億円をその他の費用として計上します。
- 日本および欧州で販売している腎性貧血治療薬エベレンゾTMについて、各国での販売状況を勘案して将来計画の見直しを行った結果、エベレンゾTMに関する無形資産の減損損失約160億円をその他の費用として計上します。
2. 条件付対価に関わる公正価値変動額の計上について(金額は見込み)
- ゾルベツキシマブの膵臓腺がんの開発計画の更新および為替レートの変動により、条件付対価に関わる公正価値変動額約80億円をその他の費用として計上します。
3. 通期業績予想の修正について
上記1、2に記載の通り、無形資産の減損損失と条件付対価に関わる公正価値変動額等をその他の費用に計上することから、通期(2024年3月期)連結業績予想を以下の通り修正します。なお、コアベースの連結業績予想および配当予想に変更はありません。
<フルベース>
(単位:百万円)
売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 当期利益 | 親会社の 所有者に帰属 する当期利益 | 基本的1株 当たり 当期利益(円) | |
前回予想(A) | 1,562,000 | 83,000 | 82,000 | 58,000 | 58,000 | 32.34 |
今回予想(B) | 1,562,000 | 13,000 | 12,000 | 3,000 | 3,000 | 1.67 |
増減額(B-A) | 0 | △70,000 | △70,000 | △55,000 | △55,000 | - |
増減率(%) | 0.0 | △84.3 | △85.4 | △94.8 | △94.8 | - |
前期実績 (2022年度) | 1,518,619 | 133,029 | 132,361 | 98,714 | 98,714 | 54.24 |
アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、世界70カ国以上で事業活動を展開している製薬企業です。最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Areaアプローチ)。さらに、医療用医薬品(Rx)事業で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野のパートナーの技術を融合した製品やサービス(Rx+®)の創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えていきます。アステラス製薬の詳細については、(https://www.astellas.com/jp/)をご覧ください。
注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。