アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は、2023年12月21日(現地時間)、Propella Therapeutics, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、以下「Propella」)の買収が完了し、Propellaはアステラス製薬の完全子会社となりましたので、お知らせします。

 本買収により、アステラス製薬はPropellaが前立腺がん治療薬として開発中の次世代アンドロゲン合成阻害薬PRL-02(化合物名:アビラテロンデカン酸エステル)を獲得しました。PRL-02は、アビラテロンの長時間作用型の新たなプロドラッグ*です。筋肉内投与後、標的組織内で高濃度になり、有効成分であるアビラテロンが持続的に放出されることが期待されます。PRL-02は、CYP17リアーゼ阻害への選択性を高めることで、既存の治療選択肢と比較して有効性および安全性が改善する可能性があります。PRL-02は現在第I相試験が進行中であり、2024年中に第IIa相試験を開始予定です。

 Propellaの株主との間で締結した買収契約に基づき、アステラス製薬は同社の全発行済み株式の取得対価として約1億7,500万米ドルを支払いました。

 本買収によるアステラス製薬の通期(2024年3月期)連結業績への影響は軽微です。

以上

*プロドラッグ:生体内の代謝反応を利用して生体内利用率を高めた薬剤

 

アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、世界70カ国以上で事業活動を展開している製薬企業です。最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Areaアプローチ)。さらに、医療用医薬品(Rx)事業で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野のパートナーの技術を融合した製品やサービス(Rx+®)の創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えていきます。アステラス製薬の詳細については、(https://www.astellas.com/jp/)をご覧ください。

注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。

 

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