アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)は、マサチューセッツ州にあるDivcoWest, a DivCore Capital company (以下、「DivcoWest社」)が所有するケンブリッジ・クロッシング近隣地区のモルガン・アベニュー441番地に新たな最先端のライフサイエンス拠点を開設します。この投資により、世界のライフサイエンスイノベーションの中心地の1つであるボストン周辺エリアにおいて、イノベーションを加速し、患者さんに「価値」を提供するために研究開発の拠点を拡大し、プレゼンスを確立していきます。

 アステラス製薬は、2024年中に新拠点の2フロア(約6万2,000平方フィート)に入居し、研究室エリアとオフィスエリアを設置予定です。研究室エリアは、Mitobridge部門の研究スペースに加え、創薬アクセレレーター部門が外部パートナーと協業するインキュベータースペースを設けます。現在、ボストンを拠点としている開発、メディカル、事業開発および研究の従業員数百名が、今後、新拠点で勤務することになります。

 アステラス製薬とDivicoWest社は、社会のサステナビリティと環境負荷低減へのコミットメントの一環として、本施設についてLEEDゴールド認証およびWiredScoreプラチナ認証の取得を目指します。

 アステラス製薬のメディカル担当CMO (Chief Medical Officer)の谷口 忠明は、「ケンブリッジにおける新拠点への投資は、アステラス製薬にとって重要なマイルストンです。ボストンエリアでの私たちのプレゼンスをより一層向上させ、イノベーションおよびコラボレーション機会のさらなる創出を目指します。私たちは今回の取り組みを、働き方を進化させ、新たなコラボレーションを促進し、バイオ医薬品産業のエコシステムにおける新たな機会に繋げるための戦略的アプローチと捉えています。私たちは、このエリアの活気あるライフサイエンスエコシステムを活用し、患者さんの治療効果につながる科学を推進できると期待しています」と述べています。

 DivcoWest社のManaging Director のMark Roopenianは、「アステラス製薬をケンブリッジ クロッシング地区に迎えられることを大変嬉しく思います。目的にあわせた設計により、同地区は、世界有数のライフサイエンスおよびバイオテクノロジー企業の拠点となり、先進的な企業が、今日の研究開発に必要とする環境と、従業員が求める活気に満ちたコミュニティを提供しています。アステラス製薬がクロッシング地区の一員となり、パートナーとなることを心待ちにしています」と述べています。

 アステラス製薬の研究担当CScO (Chief Scientific Officer)の志鷹義嗣は、「新拠点は、イノベーションとコラボレーションの文化を促進する目的で設計されます。共有リソース、柔軟なワークスペース、部門や会社を超えたコラボレーションを目的とした専用エリアを提供することにより、チームのシームレスな連携が可能になり、社内外の多様な専門性を活用できます。さらに、創薬アクセレレーター部門が運営するインキュベータースペースを通じて、革新性の高い外部組織を支援し、アステラス製薬がパートナーに選ばれる新たな機会が生まれることを期待しています」と述べています。

 本件によるアステラス製薬の、通期(2024年3月期)連結業績への影響は軽微です。

以上

 

入居予定のモルガン・アベニュー441番地のライフサイエンスビル
入居予定のモルガン・アベニュー441番地のライフサイエンスビル

 

アステラス製薬のマサチューセッツ州エリアでの活動について
アステラス製薬は過去数年にわたり、マサチューセッツ州エリアでのプレゼンスを高めてきました。2020年には、再生・細胞医療分野の研究開発拠点として、アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン(AIRM)の新施設をボストン郊外に開設しました。さらに、次世代バイオテクノロジー関連スタートアップ企業向けの最先端の研究開発インキュベーター施設であるLabCentral(米国)が運営する2つのイノベーションアクセラレーターの世界的な製薬企業スポンサーとして、ボストンエリアの細胞医療や遺伝子治療におけるイノベーション創出を目指すスタートアップ企業支援のために、約1,300万ドルを投資しました。
アステラス製薬は、マサチューセッツ州全域にイノベーションネットワークを構築し、主要なインキュベーター、革新的なバイオテクノロジースタートアップ、アカデミアを結び付け、アンメットメディカルニーズが存在する領域における画期的な治療法の創出と開発を加速することを目指します。

アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、世界70カ国以上で事業活動を展開している製薬企業です。最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Areaアプローチ)。さらに、医療用医薬品(Rx)事業で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野のパートナーの技術を融合した製品やサービス(Rx+®)の創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えていきます。アステラス製薬の詳細については、(https://www.astellas.com/jp/)をご覧ください。

DivcoWestについて
DivCore CapitalのDivcoWest社は、1993年にStuart Shiffによって設立されました。サンフランシスコに本社を置き、オースティン、ケンブリッジ、ロサンゼルス、メンローパーク、ワシントンDC、およびニューヨークにオフィスを構える垂直統合型の不動産投資会社です。DivcoWest社の詳細については、www.divcowest.comをご覧ください。

注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。

 

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