アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、Taysha Gene Therapies, Inc.(本社:米国テキサス州、CEO: RA Session II、以下「Taysha社」)と、アデノ随伴ウイルス(AAV)遺伝子治療プログラムに関する戦略的提携に関する契約を締結しました。

 本契約に基づき、アステラス製薬は、Taysha社の発行済普通株式15%に加え、2つの臨床段階のプログラム(TSHA-102、TSHA-120)の独占的なライセンスに関する独占的オプション権およびTaysha社の経営権の変更に関連する特定の権利を、総額5,000万米ドルで取得します。

 オプション権が行使された場合には、アステラス製薬の遺伝子治療領域におけるグローバルな研究開発および製造、商業化に関するケイパビリティを、Taysha社の中枢神経系の先進的なAAV遺伝子治療プログラムに適用し、深刻なアンメットメディカルニーズを有するレット症候群および巨大軸索性ニューロパチーを抱える患者さんの新規治療選択肢の開発を促進することが期待されます。

 Taysha社は、単一の遺伝子の変異が関与する中枢神経系疾患領域において、髄腔内に投与するAAV遺伝子治療の開発に取り組んでいます。この一環として、Taysha社はレット症候群の治療薬として開発中の最初で唯一の遺伝子治療薬であるTSHA-102や、巨大軸索性ニューロパチーの治療薬として第I/II相で開発されているTSHA-120などの、有望なパイプラインを保有しています。

 アステラス製薬は、2020年1月のAudentes社(現Astellas Gene Therapies/米国カリフォルニア州)買収をはじめ、本年6月には米国ノースカロライナ州に商用生産までカバーする製造施設をオープンするなど、遺伝子治療薬を患者さんに届けるためのケイパビリティを構築してきました。

 アステラス製薬の代表取締役副社長 経営戦略担当の岡村直樹は、「アステラス製薬は、遺伝子治療を研究開発戦略上のPrimary Focus*1の一つに位置づけており、重篤な遺伝子疾患を抱え、治療法の限られている患者さんに、革新的な治療選択肢を届けることを目指しています。Taysha社は、中枢神経系遺伝子治療の領域を牽引する企業です。今回の戦略的提携により、アステラス製薬の遺伝子治療に関するケイパビリティを拡大し、アンメットメディカルニーズの高い遺伝子疾患と共に生きる、より多くの患者さんの選択肢をさらに広げることができるものと期待しています」と述べています。

 Taysha社のCEOであるRA Session IIは、「グローバルな研究開発、製造、販売能力を有する一流のバイオ医薬品企業であるアステラス製薬と、本提携を結ぶことができ、大変嬉しく思っています。本提携は、Taysha社の技術基盤の可能性をさらに実証するだけでなく、Taysha社の2つのリードプログラムの治療や市場に関する機会を拡張するものであると確信しています」と述べています。

 アステラス製薬とTaysha社の戦略的連携をさらに進めるため、株式投資に関連して、アステラス製薬はTaysha社の取締役会にオブザーバーとして参加し、Taysha社がTSHA-120およびTSHA-102を進める際にアステラス製薬の遺伝子治療の開発および商業化に関する専門性を活用することができるようにします。

 なお、本件によるアステラス製薬の通期(2023年3月期)連結業績への影響は軽微です。

以上

*1: アステラスは研究開発の戦略として「Focus Areaアプローチ」をとっています。詳細は
https://www.astellas.com/jp/science/focus-area-approach)をご覧ください。

 

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