アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)とPantherna Therapeutics GmbH(本社:ドイツ・ヘニングスドルフ、CEO: Klaus Giese、以下「Pantherna社」)は、メッセンジャーRNA (mRNA)を用いたダイレクトリプログラミング(分化転換)* による再生医療プログラム創出を目指し、技術検証研究に関する新たな契約を締結しました。
今回の契約は、アステラス製薬とPantherna社が2021年に契約した技術検証研究の対象範囲を新たな標的臓器に拡大するものです。
Pantherna社は、mRNAを生体内で効率的に作用させるための最先端で独自のmRNA分子(PTXmRNAs)プラットフォームを有しています。今回の契約により、Pantherna社のmRNAプラットフォームとアステラス製薬の高い創薬力を融合させ、ダイレクトリプログラミングのアプローチを用いた新たな標的臓器に対する再生医療プログラムの創出に関する研究を進めていきます。アステラス製薬は、創薬アイデアの提供、技術検証研究のための候補化合物の作製および治療モダリティ創製を目指した技術検証研究を担い、Pantherna社は技術情報を提供しアステラスの研究活動をサポートします。
Pantherna社のCEOのKlaus Gieseは、「アステラス製薬とのコラボレーションが拡大すること、また、当社のユニークなmRNA医薬技術の価値を最大化することに関心をもってもらえたことを大変嬉しく光栄に思います」と述べています。
アステラス製薬の開発研究部門長の澤本 泰治は、「今回の契約でPantherna社との提携の範囲を拡大することによって、新たな標的臓器に対する革新的な再生医療プログラムを創出し、これまで治療法が無かった患者さんに治療選択肢を提供することができると期待しています。Pantherna社との提携は、アステラス製薬のmRNAを治療モダリティとした専門性と、ダイレクトリプログラミングの研究領域で培ってきたケイパビリティを組み合わせた取り組みで、Focus Areaアプローチ戦略に基づく新たなモダリティ/テクノロジーによる次世代の治療法の開発を推進するものです」と述べています。
本件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2023年3月期)連結業績予想に織り込み済みです。
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