アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)とそのカナダの子会社であるアステラス ファーマ カナダ Inc.は共同で、免疫抑制剤「Prograf®」(一般名:タクロリムス水和物、日本での製品名「プログラフ®」)の後発品申請(ANDS)をカナダ厚生当局に提出したSandoz Canada Inc.に対して、アステラス製薬の保有するタクロリムス水和物の物質特許(カナダ特許番号:1,338,491号)に基づき、当該特許満了までの承認差止めを求めて、現地時間2011年7月13日に、カナダ連邦裁判所に訴訟を提起しましたのでお知らせします。
タクロリムスは、アステラス製薬が創製した免疫抑制剤です。現在、プログラフの製品名のもと、臓器移植における拒絶反応抑制剤として世界*97の国と地域で発売しています。また、プログラフに加えて、タクロリムス1日1回投与の徐放性製剤について日本(製品名:グラセプター®)、欧州・カナダ(製品名:アドバグラフ®)をはじめ、世界*39の国と地域で発売しています。
カナダでは、アステラス ファーマ カナダ Inc.が、1996年2月よりプログラフを、2008年4月よりアドバグラフを、販売しています。
アステラス製薬は、当該物質特許を守るため、最大限の努力をしていきます。
尚、本訴訟提起による、アステラス製薬の当期(2012年3月期)の業績への影響は軽微です。
*2011年6月現在
以上