アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、米国の医薬品会社マキシジェン社(英名:Maxygen, Inc.、本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ、CEO:James R. Sulat)との合弁会社であるパーシード社(英名:Perseid Therapeutics LLC、本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ、最高経営責任者:Grant Yonehiro)について、マキシジェン社が保有するパーシード社の全持分を取得する持分買取選択権を行使しましたので、お知らせします。

2009年9月、アステラス製薬とマキシジェン社は、自己免疫疾患治療剤ならびに臓器移植時の拒絶反応抑制剤の研究開発プログラムであるMAXY-4およびそれ以外の初期段階にある創薬研究プログラムを含む多様な蛋白医薬品の研究開発を行なうパーシード社を設立しました。マキシジェン社は、当時、既に両社で提携関係にあったMAXY-4の研究開発プログラムを含む蛋白医薬品に関する同社の実質的にすべてのプログラムならびに当該プログラムの研究開発に必要な技術等の資産とともに、現金10百万ドルを新たに設立したパーシード社に出資し、これを対価として、同社はパーシード社の約83%の持分を取得しました。一方、アステラス製薬は10百万ドルを出資し、その対価としてパーシード社の約17%の持分を取得しました。また、アステラス製薬は、パーシード社設立から3年目まで、各四半期毎に増加していく事前設定価格で、マキシジェン社が保有するパーシード社の全持分を取得する持分買取選択権を有していました。なお、パーシード社設立の一環として、パーシード社とアステラス製薬はMAXY-4以外の蛋白医薬品創薬研究プログラムに関する共同研究契約を締結しました。

買取成立後、アステラス製薬は、マキシジェン社に76百万ドルを支払い、パーシード社はアステラス製薬の100%子会社になります(2012年3月期第1四半期目途)。これにより、アステラス製薬は、パーシード社との共同開発化合物として現在第Ⅰ相臨床試験(適応症:関節リウマチ)段階にあるASP2408を含むMAXY-4プログラムを独占保有することになります。
買取は3カ月以内に成立する見込みです。なお、アステラス製薬の当期(2011年3月期)業績予想に与える影響はありません。

アステラス製薬は、2014年度を最終年度とする現在進行中の中期経営計画において、抗体・蛋白質医薬品の創製に積極的に取り組んでいくことを掲げています。このたびの持分買取選択権行使により、バイオロジクス関連基盤技術が強化されるほか、先行して技術基盤を強化している抗体医薬とともに、移植を含む免疫領域のパイプラインの充実に寄与するものと期待しています。

パーシード社について
名称: Perseid Therapeutics LLC
設立: 2009年9月
最高経営責任者: Grant Yonehiro
本社: カリフォルニア州レッドウッドシティ
事業内容: 医薬品の研究開発
純資産: 約20.8百万ドル(2010年12月31日現在)
株主(持ち株比率): マキシジェン社(約83%)、アステラス製薬(約17%)


以 上

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