基本的な考え方

アステラスは、2015年に策定したVISION において、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」ことを宣言しました。このVISIONのもと、最先端のサイエンスを追求し、患者さんに価値をもたらす医療ソリューションの創出を目指します。

経営計画2018では、2019年から2020年にかけて直面する主力製品の独占販売期間満了による業績への影響を克服し、持続的な成長を実現するため、3つの戦略目標に取り組んでいきます。

①製品価値の最大化とOperational Excellenceの更なる追求を通じて利益を生み出すとともに、獲得した原資を、②Focus Areaアプローチによる新たな価値創造のために振り向けます。

また、長期的な成長のために、これまで培ってきた強みやノウハウを活用し、③医療用医薬品(Rx)の枠を超えた新規ビジネス(Rx+™プログラム)の創出に挑戦します。

 

戦略目標1 製品価値の最大化とOperational Excellenceの更なる追求

製品価値の最大化

グローバル売上の画像

XTANDI/イクスタンジ、ミラベグロンおよび6つの重点後期開発品へ重点的にリソースを投入し、製品価値の最大化を図ります。

XTANDI/イクスタンジは、現在取得している適応症において泌尿器科医への一層の浸透を図るとともに、発売後に蓄積した臨床経験に基づく豊富なデータを活用し、第一選択薬としてのポジショニングを確立します。また、より早期の前立腺がんでの適応症取得により、対象患者層・投与期間の拡大を目指します。

OABフランチャイズは、ミラベグロンに販売リソースをシフトすることで、ベシケアの独占販売期間満了による影響の軽減を図ります。引き続きミラベグロンの特徴である有効性と忍容性のバランスを訴求することにより、マーケットシェアの拡大を目指します。これら製品の価値最大化に加え、2021年3月期以降の成長を支える6つの重点後期開発品にも優先的に経営資源を振り向け、計画どおりの承認取得を目指します。

6つの重点後期開発品の画像
重点後期開発品 売上期待規模

Operational Excellence の更なる追求

Operational Excellence に向けたアプローチの画像

前例にこだわることなく、多面的な視点からすべての活動をゼロベースで見直していきます。

具体的には、他社との競争優位を確立する機能や活動に優先的に経営資源を配分する一方、成長や競争優位の確立につながらない領域への投資は中止するなど、経営資源配分の最適化を図ります。また、ロボティック プロセス オートメーション(RPA)や人工知能(AI)など最先端テクノロジーの活用や、組織・機能のグローバル化や業務プロセスの標準化など、オペレーティングモデルのさらなる進化にも取り組みます。

こうした新たな取り組みによって、2021年3月期のコア営業利益において300億円以上の改善効果を見込んでいます。

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戦略目標2 Focus Areaアプローチによる価値創造

Focus Areaアプローチによる価値創造

アステラスがさらなる成長を果たしていくためには、これまで以上に柔軟かつ効率的に事業機会を特定することが求められます。こうした認識のもと、アステラスはVISIONにおいて、疾患のみならず多面的な視点からフォーカスエリアを定め、事業機会を見出すことを掲げています。

経営計画2018では、R&D 生産性向上のため、価値創造の方法を疾患領域アプローチからFocus Areaアプローチへと進化させます。Focus Areaアプローチでは科学の進歩による疾患の原因(バイオロジー)の解明や、治療手段・基盤技術(モダリティ/テクノロジー)など、多面的な視点で絞り込んだ分野に経営資源を投下し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出を目指します。最先端の科学を活用してバイオロジーとモダリティ/テクノロジーの独自の組み合わせを見出し、開発実行性やマーケットアクセスなどの課題を克服しながらアンメットメディカルニーズの高い疾患に応用することで、継続的に革新的な新薬の候補を見出し開発パイプラインを充実させていきます。

Focus Areaアプローチ(研究からPOC取得まで)の画像

また、このFocus Areaアプローチを推進するために、Best Science(最先端の科学)、Best Talent(最適な人材)、Best Place(最適な環境)の考え方のもと、優れた外部のイノベーションを獲得するための探索拠点の整備を進め、バイオベンチャーやアカデミアとの協働を強化するとともに、最先端の科学を「目利き」できる人材の育成にも注力しています。

アステラスは、常に最先端の科学を取り入れながら、バイオロジー、モダリティ/テクノロジー、疾患の3つの要素をフレキシブルに組み合わせ、発展させていくFocus Areaアプローチを推進し、質の高いプログラムを生み出していきます。

 

Focus Areaアプローチによる開発品
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戦略目標3 Rx+™プログラムへの挑戦

Rx+™プログラムへの挑戦

Rxビジネスの枠を超えたヘルスケア・ソリューションの画像

医療用医薬品(Rx)事業での成長に加え、現在の強みを活かすことができる新たな事業機会に常に目を向けることが重要であると認識しています。

こうした認識のもと、アステラスはRx+™プログラムへの取り組みを開始しました。Rx+™プログラムとは、医療用医薬品事業で培ってきた強みをベースに、異分野の技術・ナレッジを融合させることで、自社Rx製品に付随するものではなく、単独で収益を生みだす新たな製品およびサービスを指します。

アステラスはRx+™プログラムを通じて、従来の治療手段に置き換わる、あるいは新たな価値を付加する治療ソリューションや、治療のみならず、診断、予防、予後管理を含むPatient Journey全体において貢献できる医療ソリューションを創出していきます。

 

 

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2021年3月期の計数ガイダンス

2021年3月期の計数ガイダンス

アステラスは、2020年3月期を業績の底として、中長期的な利益成長トレンドへの回帰を目指します。

2021年3月期の売上収益は、2018年3月期と同水準を見込んでいます。中長期的な成長のための研究開発投資は、優先順位を明確にしたうえで、年間2,000億円以上を投下する予定です。また、一定の利益水準と十分な研究開発投資の両方を確保するためにも、製品価値の最大化に加えて、ゼロベースでコスト構造を徹底的に見直します。こうした取り組みによって、2021年3月期のコア営業利益率を20%以上とする計画です。同時に、資本効率の向上を図ることで、2021年3月期のコアEPSは、2018年3月期を上回る水準の達成を目指します。

2021年3月期の計数ガイダンス
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