主要製品

主力製品であるXTANDI/イクスタンジやベタニス/ミラベトリック/ベットミガおよび新製品のゾスパタ、エベレンゾ、PADCEVの製品価値の最大化を図っています。

前立腺がん治療剤
XTANDI/イクスタンジ

XTANDI/イクスタンジは、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害作用を有した前立腺がん治療剤です。2012年に転移性去勢抵抗性前立腺がん治療剤として米国で発売して以降、欧州、日本、アジアなど世界各国で販売しています。その後もより早期の前立腺がんへの追加適応を取得し、多くの患者さんの治療に貢献しています。
これまでに培った泌尿器領域における強固なプレゼンスとXTANDI/イクスタンジ発売以降に蓄積した臨床経験に基づく豊富なデータを活用することにより、現在取得している適応症でのさらなる市場への浸透を図っています。

急性骨髄性白血病(Acute Myeloid Leukemia; AML)治療剤
ゾスパタ

ゾスパタは、成人の再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性AML治療剤です。2018年12月に日本と米国で、2019年11月に欧州で発売しました。
AMLは血液と骨髄に影響を及ぼすがんであり、その患者の約30%でがん細胞の増殖に関与する受容体型チロシンキナーゼであるFLT3というタンパク質の変異が認められると報告されています。ゾスパタは、FLT3 の活性化変異である、遺伝子内縦列重複変異(Internal Tandem Duplication: ITD)、チロシンキナーゼドメイン変異(Tyrosine Kinase Domain: TKD)のいずれの変異に対しても阻害活性を示すことで、変異を有する腫瘍細胞の増殖を抑制すると考えられています。
AMLの患者さんとその治療に携わる医療関係者に新たな治療選択肢となるゾスパタを提供することで、AML治療に貢献していきます。

尿路上皮がん治療剤
PADCEV

PADCEV(エンホルツマブ ベドチン)は、抗PD-1 抗体薬または抗PD-L1 抗体薬による治療歴があり、かつ術前または術後の補助化学療法として、あるいは局所進行または転移した状態において白金製剤による治療歴のある、局所進行性または転移性尿路上皮がんの適応で、2019 年12 月に米国で発売されました。
PADCEVは、細胞間の接着に関連するタンパク質であるネクチン-4を標的とするファーストインクラスの抗体-薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate: ADC)です。非臨床試験データから、PADCEVの抗腫瘍活性は、がん細胞上でPADCEVがネクチン-4 に結合して標的細胞内に取り込まれると細胞殺傷物質であるモノメチルアウリスタチンE (MMAE) が放出され、細胞増殖抑制(細胞周期停止)および細胞死(アポトーシス)が生じることによることが示唆されています。
転移性尿路上皮がんは治療選択肢が限られた深刻な疾患のひとつであり、新たな治療選択肢としてPADCEVを提供することで、尿路上皮がんの治療に貢献をしていきます。米国のほか、日本や欧州などグローバルで開発を進めています。

過活動膀胱(Overactive Bladder;OAB)治療剤
ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ

ベタニス/ミラベトリック/ベットミガはβ3アドレナリン受容体作動性のOAB治療剤です。2011年にベタニスの製品名で日本において発売して以降、米州ではミラベトリック、欧州とアジア・オセアニア地域ではベットミガの製品名で発売しました。
新たな作用機序によりOABに伴う諸症状である尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁等を改善します。
本剤の特徴である有効性と忍容性のバランスについて、より多くの医師にご理解いただくことで、製品の価値最大化を図っています。

腎性貧血治療剤
エベレンゾ

エベレンゾは腎性貧血を改善する、経口投与可能なファーストインクラスの治療剤です。2019年11月に日本において透析施行中の腎性貧血を効能・効果として発売しました。さらに、2020年1月に保存期(透析導入前)のCKDに伴う貧血の適応追加に関する承認申請を行いました。
エベレンゾは低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害という、これまでの標準治療薬である赤血球造血刺激因子製剤とは異なる働きで、生体内で複数の経路を調節して赤血球の生成を活性化し、血液の酸素運搬能力を増強します。
依然としてアンメットメディカルニーズが存在する透析期の腎性貧血に対する新たな治療選択肢として、腎性貧血患者さんとその治療に携わる医療関係者に一層の貢献をしていきます。日本のほか、欧州などでも開発を進めています 。

免疫抑制剤
プログラフ、アドバグラフ/グラセプター/アスタグラフ

プログラフ、アドバグラフ/グラセプター/アスタグラフは、臓器移植における拒絶反応の抑制などに使われる免疫抑制剤です。すでに主要国において特許期間が満了していますが、現在でも世界の移植医療のほか、日本における関節リウマチや潰瘍性大腸炎等の自己免疫疾患の治療に貢献しています。

 

その他の主要製品
OAB治療剤       ベシケア
前立腺がん治療剤  エリガード
前立腺肥大症治療剤 ハルナール/オムニック
抗真菌剤      ファンガード/マイカミン

 

これらの製品をはじめ、各地域で販売している主要製品の売上については、決算関連資料の「決算補足資料(PDF)」をご参照ください。