アステラス製薬株式会社(本社:東京中央区、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)とペプチドリーム株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:リード・パトリック、以下「ペプチドリーム」)は、2つの創薬標的に対する新規タンパク質分解誘導剤創出に向けた、共同研究およびライセンス契約を締結しました。両社合意の下で、さらに最大3つの創薬標的の追加が可能になります。
アステラス製薬は、従来の技術では創薬標的にすることが困難なアンドラッガブルな標的にアプローチするため、標的タンパク質分解誘導に注力しています。本契約により、ペプチドリームのPeptide Discovery Platform System (PDPS)技術*1とアステラス製薬の創薬ケイパビリティを融合し、既存の技術を超えた、多様な標的を対象とする複数の次世代のタンパク質分解誘導剤の創出が可能になると期待しています。本共同研究から創出された製品の開発および商業化は、アステラス製薬が担います。
アステラス製薬は契約一時金としてペプチドリームに30億円を支払います。創薬標的ごとにプログラムの進捗に応じた最大206億円の研究、開発、販売マイルストンに加えて、1製品あたり一桁台のパーセントで、売上高に応じたロイヤルティーをペプチドリームに支払う可能性があります。
アステラス製薬の経営戦略担当CStO (Chief Strategy Officer) のAdam Pearsonは、「アステラス製薬は研究開発戦略であるFocus Areaアプローチ*2の中で、特に注力しているPrimary Focusの一つに『標的タンパク質分解誘導』を掲げています。両社の最先端の技術およびケイパビリティが相乗効果を生み、アステラス製薬のポートフォリオを拡大し、アンメットメディカルニーズの高い疾患のための新たな治療法開発につながると確信しています」と述べています。
ペプチドリームの取締役副社長COO (Chief Operating Officer) 舛屋 圭一は、「当社のPDPS技術を活用することで標的に対して高い選択性をもつペプチドを取得することが可能であり、標的タンパク質分解誘導の領域においても独創的なアプローチが可能です。今般の共同研究において両社の強みを活かし、革新的な医薬品の開発を進めていきたいと考えています」と述べています。
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