アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)は、Cullgen Inc.(本社:米国カリフォルニア州、President and CEO: Ying Luo、以下「Cullgen社」)と、革新的なタンパク質分解誘導剤創出に向けた共同研究および独占的オプション契約を締結しました。

 今回の契約において、両社は新規E3リガンドを活用したCullgen社独自の技術プラットフォームuSMITETM(ubiquitin-mediated, small molecule induced target elimination)とアステラス製薬の創薬ケイパビリティを融合し、複数のタンパク質分解誘導剤の創出を目指します。Cullgen社とアステラス製薬は共同研究を行い、アステラス製薬は開発および商業化を担います。なお、Cullgen社は、乳がんやその他の固形がんを対象として同社が同定したリードプログラムである細胞周期タンパク質に対する分解誘導剤候補化合物の米国における開発に伴う費用と得られた利益を両社で折半し、製品化された場合に共同販促活動(コ・プロモーション)する権利を有しています。

 アステラス製薬の経営戦略担当CStO(Chief Strategy Officer)のAdam Pearsonは、「アステラス製薬は研究開発戦略であるFocus Areaアプローチ*1の中で、特に注力しているPrimary Focusの一つに『標的タンパク質分解誘導』を掲げています。今回の提携を受け、両社の最先端の研究がもたらす相乗効果によって、アステラス製薬のポートフォリオを拡大し、アンメットメディカルニーズの高い疾患のための新たな治療法開発につながるものと確信しています」と述べています。

 Cullgen社のPresident and CEOのYing Luoは「私たちが自社で見出した新規E3リガンドを活用し、アステラス製薬と共同研究を開始できることを嬉しく思います。アステラス製薬と協力して、複数の標的タンパク質分解剤を臨床開発に進められることを楽しみにしています」と述べています。

 本契約により、アステラス製薬は契約一時金としてCullgen社に3,500万米ドルを支払います。また、アステラス製薬はリードプログラムに関するライセンスオプションを行使した場合、8,500万米ドルを支払います。さらに、アステラス製薬はライセンスオプションとプログラムの進捗に応じたマイルストンとして最大19億米ドルと製品の売上に応じたロイヤルティーをCullgen社に支払う可能性があります。

 なお、本件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2024年3月期)連結業績予想に織り込み済みです。

以上

 

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