アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森 雅郁)は、このたび、国際医療支援団体(認定NPO法人)「ピープルズ・ホープ・ジャパン」(東京、理事長:甲谷勝人、以下「PHJ」)を通じて、インドネシア国バンタン州セラン県ポンタンレゴン村に助産診療センター(Pos Kesehatan Desa = ”Poskesdes”)を寄贈しましたので、お知らせいたします。

   寄贈先のポンタンレゴン村(人口約5,000人)は、インドネシアで最も貧しい村のひとつで、保健医療施設が完備されておらず、助産師も常駐していないため伝統的な産婆による自宅での出産が一般的でした。このため出産トラブルが多発し、乳幼児死亡率が高いという問題(*)がありました。
*インドネシア乳幼児死亡率は30人/ 1000出生で日本の10倍、妊産婦死亡率は
310人/100,000出産で日本の40倍。

   当社は、このたびの寄贈が国連提唱のミレニアム開発目標(MDGs)のゴールに含まれる「乳幼児死亡率の削減・妊産婦の健康の改善」に寄与するものと考え、国際貢献活動のひとつとして実施したものです。助産診療センター(Poskesdes)が完成することで、助産師が本施設に常駐し24時間体制で助産・医療・保健サービスを提供できるようになり、妊産婦検診、出産、出産後の健康管理などを行います。今後はポンタンレゴン村の人々に「安全なお産」を提供できることを期待しています。

   なお、3月11日、現地にて助産診療センター(Poskesdes)の寄贈式が行われました。

※ PHJよるインドネシアでの活動について
   PHJは、2004年からインドネシアの中でも地域保健が非常に弱いバンタン州セラン県で、母子健康を中心とした「地域保健医療システムの強化」事業に取り組んでいます。この事業は、①母子健康改善、②栄養改善、③地域医療連携システム強化の3本柱から成り立っています。しかしながら、活動対象村の多くは、保健・医療施設が完備されていないことから、助産師も村に居住していませんでした。PHJでは、村レベルでの助産・医療サービス向上のため、支援企業との共同事業として助産診療センター(Poskesdes)の建設・整備を進めています。

 

以 上

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