国立大学法人 名古屋大学(総長:濵口 道成)は、大学院医学系研究科総合医学専攻に4月から新設される統合医薬学領域に産学連携講座「医薬品開発学講座」を開講します。この講座では、アステラス製薬株式会社(代表取締役社長:畑中 好彦、以下アステラス製薬)およびノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸、以下ノバルティス ファーマ)から招聘教員が派遣されます。

   統合医薬学領域は、医薬の専門性に加え、創薬から開発、薬事承認取得までの一連の過程(基礎研究、非臨床試験、臨床試験を経て、有効性、安全性および品質が確認された新薬が承認を得て、医薬品として誕生するまでの過程)においてプロジェクトを推進できる実践性を備えたリーダーを育成することを目的に、本年4月より開設される新教育領域です。分子医薬学講座、臨床医薬学講座、医薬品開発学講座、医薬品管理学講座の4つの講座から成り、特に実学としての教育の充実を図るために、このうち医薬品開発学講座を2社が担当します。本講座では、アステラス製薬が実践医薬品開発分野、ノバルティス ファーマが応用医薬品開発分野を担当し、客員教授/客員准教授として講義を行います。また、両社の経営トップによる特別講義も行う予定です。

   名古屋大学は、薬学部を有していないものの、産学連携の観点から、次代の創薬を担うことができる人材を育てることに重点を置いています。従来の枠組みを超えて、密接に関連する基礎および臨床医学領域と融合した新しい教育を実現し、大学病院、行政機関、企業などと連携したプログラムも取り入れ、特徴ある統合的な教育の場とすることを目指しています。今回、先端科学技術の研究開発そのものの連携ではなく、将来それを担う人材を育成する教育において、産学連携が実現できたことは非常に意義深いと考えています。本課程を修了した学生が、医学・医療の進展に重要な役割を果たす創薬、開発をリードし、ライフサイエンスの分野でグローバルに活躍することを期待しています。

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