アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、このたび、抗生物質「ヴィバティブ」(英名:VIBATIV®;、一般名:テラバンシン)に関する米国医薬品会社テラバンス社(英名:Theravance, Inc.)とのライセンス契約について、解約権を行使しましたので、お知らせします。

  今回の解約により、アステラス製薬に付与されていた全世界を対象地域としたライセンスは終了し、アステラス製薬は、マーケティング・販売活動を中止しました。ライセンス契約の規定に基づき、解約金は発生しませんが、アステラス製薬は、「ヴィバティブ」正味売上の2%のロイヤルティを、今後10年にわたり受領します。

  テラバンス社との合意に基づきライセンス返還を円滑にするため、アステラス製薬は、「ヴィバティブ」に関連する在庫をテラバンス社に移管し、2012年3月末まで、一定の臨床試験及び薬事上の業務のほか、医学的な照会への対応を継続します。

  「ヴィバティブ」は、テラバンス社が創製した、1日1回注射投与の脂質化グリコペプチド系の抗生物質です。アステラス製薬は、2005年11月に、日本を除く全世界を対象地域として、「ヴィバティブ」をテラバンス社から導入し、2006年7月には、日本を対象地域に加えました。米国では2009年9月に、カナダでは2009年10月に、共に「成人のグラム陽性菌に起因する複雑性皮膚・軟部組織感染症」の適応症で承認されています。また、欧州では2011年9月に、「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を起因とする、またはその関連が疑われる、院内肺炎と人工呼吸器関連肺炎」の適応症について欧州委員会より販売承認を取得しました。

  なお、このたびのライセンス契約終了に伴い、当期(2012年3月期)第4四半期に、同製品に関連する特許権について30億円強の減損損失を特別損失として計上する見込みです。

  本件については、米国において、現地時間1月6日に対外発表しています。

 

以 上

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