アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中好彦、以下、「アステラス製薬」)とDrug for Neglected Diseases initiative「顧みられない病気のための新薬イニシアティブ」(本部:ジュネーブ、以下、「DNDi」)は、世界中で合わせて1千万人近い人々が罹患しているリーシュマニア症、シャーガス病、アフリカ睡眠病の3つの顧みられない熱帯病(以下、「NTDs」)のための、創薬の共同研究提携について契約締結いたしましたので、お知らせします。本契約は、NTDs疾患領域に参入するというアステラス製薬の新しい戦略の重要な一歩であり、DNDiはその最初のパートナーです。

   本契約の下、アステラス製薬は、自社化合物を選定してDNDiに提供します。これらの化合物は、スイスのSwiss Tropical and Public Health Instituteでスクリーニングされますが、化合物の薬剤プロファイルは、アステラス製薬の前臨床および/あるいは臨床段階で検討されたものです。DNDiは、抗寄生虫活性を調べるために化合物の再プロファイリングを行い、3つの対象疾患のための新しい抗寄生虫薬候補としての可能性を評価します。

   「私たちは、アステラス製薬を、NTDs疾患領域における新しいパートナーとして歓迎します。顧みられない疾患領域、特にリーシュマニア症、シャーガス病、アフリカ睡眠病といった最も顧みられない疾患において、この新しいパートナーシップは、喫緊の患者ニーズに応えるために必要不可欠な関係者の取り組みを一層強化するものです。」と、DNDiのエグゼクティブディレクターのベルナール・ペクール博士は述べています。

   「アステラス製薬は、有望な化合物が候補物質として同定されれば、この共同研究手法が新しい可能性のある薬物の早期開発ステージ入りにつながると考えています。今後もアステラス製薬は、自社の先端科学に基づきNTDsの創薬研究に貢献することを追及していきます。」と、アステラス製薬の上席執行役員 研究本部長の塚本 紳一 博士は述べています。

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