アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中好彦、以下「アステラス製薬」)は、本年9月27日に公表した 日本の生産子会社であるアステラス ファーマ テック株式会社(本社:東京、社長:清水隆司、以下「アステラス ファーマ テック」)がその製造拠点の一つである富士工場(静岡県富士市)の事業を2014年4月1日に日医工株式会社(本社:富山、社長:田村友一、以下「日医工」)に会社分割方式により承継させることに関し、アステラス ファーマ テックと日医工との間で本日、最終合意書を締結したことをお知らせします。
◆富士工場における事業の承継目的と今後の予定
1. 事業の承継目的
アステラス製薬は、急速に変化する事業環境に対応し、持続的な成長を実現するため、経営資源配分の最適化とオペレーションの高質化に継続的に取り組んでいます。生産・技術面においても、自社機能の強化と共に外部パートナーとのアライアンスを積極的に行うことにより、「高品質な医薬品の安定供給」を効率的に行える、変化に強い生産体制の確立を推進しています。この一環として、アステラス ファーマ テックは富士工場における医薬品製造事業を日医工に承継させることを、同社と最終合意しました。
事業の承継に際し、アステラス ファーマ テック富士工場の従業員及び、アステラス ファーマ テックから工場の一部業務を受託しているアステラスビジネスサービス株式会社富士事業所の従業員は日医工グループへ移籍する予定であり、雇用は継続されることになります。また、現在富士工場で製造している当社製品は、日医工への製造委託品としてそのまま富士工場で生産を継続する予定です。今後、富士工場が日医工とのシナジー効果を発揮することにより、アステラス製薬は高品質かつより効率的な製造委託体制を確立することができます。
一方、日医工においては、富士工場の事業を承継することにより、「生産能力アップによる安定供給の確保」および「高い品質管理能力・技術力の融合」等のシナジー効果が期待されています。
2. 事業の承継日程
2013年 12月13日 最終合意書締結(アステラス ファーマ テック取締役会決議)
2014年 4月 1日 日医工への事業の承継(予定)
◆事業の承継方法
アステラス ファーマ テックの完全子会社(以下「新会社」)を設立し、2014年4月1日付(予定)で、吸収分割により富士工場の事業を新会社に承継させた上で、アステラス ファーマ テックが保有する新会社の全株式を日医工に譲渡します。
3. アステラス ファーマ テック及び富士工場の概要
アステラス ファーマ テック株式会社
本 社: 東京都中央区日本橋本町2-5-1
代 表 者: 代表取締役社長 清水 隆司
資 本 金: 1億円
事業内容: 国内向け医療用医薬品・原薬の受託製造、海外向け医療用医薬品・原薬の受託製造、治験用医薬品・原薬の受託製造、開発用原薬の受託製造
従業員数:約 1,670名(2013年3月末現在)
製造拠点:高萩技術センター、富山技術センター、焼津技術センター、高岡工場、西根工場、富士工場
アステラス ファーマ テック 富士工場
所 在 地: 静岡県富士市中河原88番地
地 面 積: 96,506 ㎡
建築面積: 57,789 ㎡
従業員数: 約370名(2013年3月末現在)
生産剤形: 錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、注射剤
生産実績: 錠剤 約20億錠、注射剤 約500万本(2013年3月期)
4. 事業の承継会社の概要
日医工株式会社
本 社: 富山県富山市総曲輪1丁目6番21
代 表 者: 代表取締役社長 田村 友一
資 本 金: 135億57百万円(2013年3月末現在)
売 上 高: 939億26百万円(2013年3月期)
事業内容: 医薬品、医薬部外品、その他各種薬品の製造販売輸出入等
従業員数: 約880名(2013年3月末現在)
なお、本最終合意による当期(2014年3月期)業績への重要な影響はありません。
以 上