「経営計画2021」は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるという私たちのVISIONを実現するための道のりを示しています。アステラスは「価値」をどのように定義しているのでしょうか?詳細は下記をご覧ください。
以下に示す4つの戦略目標を追求することで、私たちが創造し提供する「価値」を最大化していきます。
長期にわたり優れたパフォーマンスを生み出す社内環境を構築するために以下の3つの組織健全性目標を策定しました。
成果目標は、経営計画2021の進捗を測る物差しであり、業績面での意欲的な目標です。次の3つの重要な側面から、成果目標を定義しています。
経営計画2021の目標を達成するため、アステラスは3つの全社的な優先事項を推進しています。
Sustainable Margin Transformation: XTANDI LOEまでに全社レベルでコスト最適化を追求、更なる成長投資に向けたリソースを捻出するとともに、収益性の向上も目指す
Growth Strategy: 製品軸での新たなオペレーティングモデルで、製品ポテンシャルの最大化を図る、アジャイルな働き方により、迅速な意思決定を促進する
BOLD Ambition: アジャイルなR&D組織体制で、創薬段階からコンセプト検証(PoC)見極め、新規アセット獲得等を加速する、 臨床試験の遂行、データドリブンの意思決定に必要な自社ケイパビリティを強化する
私たちは、VISIONの実現に向けて、様々なステークホルダーと志を共有するために、「価値」の共通定義を設定しています。
「価値」の分子である「患者にとって真に重要なアウトカム」には、治療の有効性や安全性だけでなく、治療の煩雑さからくる患者さんの負担の軽減や、QOL(生活の質)の向上などが含まれます。これらを実現するため、私たちは製品特性と現場での使用状況を理解し、最適化を図っています。また、分母である「アウトカムを提供するためにヘルスケアシステムが負担するコスト」には、患者さんの個人負担、社会が負担する医療費だけでなく、患者さんの家族や介護従事者など様々なステークホルダーに課せられる間接的なコストや負担が含まれます。
例えば、従来であれば手術が必要であった病気に対して、有効な治療薬が開発され、手術を行わず服薬だけで治療が可能になれば、患者さんの身体的負担だけではなく、精神面でも大きな改善となり、生活面での負担も軽減されるので、患者さんにとってのアウトカムは大きくなります。同時に、家族や友人など患者さんをサポートする人々の負担も軽減されます。さらには医療機関でも入院や手術が減ることでより多くの患者さんをケアできるようになります。結果として、分母である社会全体のコストが抑制されるのです。
私たちは、この考え方をビジネスの中核に据え、すべての部門、地域に適応することで、医療により大きな貢献を果たすことができるようになると考えています。
「経営計画2021」は、この「価値」に関する方程式を基盤としており、患者さんへの「価値」向上を全体的な目標とし、アステラスのVISION実現を目指しています。
* “What Is Value in HealthCare?” Porter, M.E. (2010). New England Journal of Medicineより抜粋