アステラス製品の入手可能性の向上

患者さんを診察する医師の姿は、アステラス製品の入手可能性の向上を目指すアステラスの取り組みを表しています。
患者さんを診察する医師の姿は、アステラス製品の入手可能性の向上を目指すアステラスの取り組みを表しています。

医薬品アクセス改善に対するコミットメント

私たちは、できるだけ多くの患者さんにアステラス製品を届け、患者さんの医薬品アクセス改善に取り組みます。私たちは、アンメットメディカルニーズの高い深刻な疾患に対する研究開発活動を通じて、患者さんの「価値」を高めていきます。上記の疾患領域における私たちの治療アプローチは、先駆的かつ複雑であり、診断が困難な場合も多く、また、患者さんの大きなニーズが存在することから、包括的な医薬品アクセスプログラムの提供が強く求められます。

製品ライフサイクルを通じた医薬品アクセスの改善

医薬品アクセスを改善するためには製品ライフサイクルの研究初期段階から臨床試験、最終的には治療薬の上市に至るまで、全ての段階において医薬品アクセス改善のための検討を行う必要があります。私たちの製品ライフサイクル全体にわたる医薬品アクセス戦略が、アステラス製品を提供する国、地域にポジティブな影響を与えるよう取り組みます。

 

臨床試験への登録は、アステラスが開発している治療法に、製造販売が承認される前にアクセスしていただくための最も効果的な方法です。私たちは、患者さんとそのご家族、介護者の負担を少しでも軽減するために、患者さんが臨床試験に参加しやすい環境を整えます。可能な限り、自宅や地域の診療所からより多くの患者さんが治験に参加できるよう、分散化臨床試験を実施します。臨床試験以外のプログラムとして、早期アクセスプログラム*¹や臨床試験後アクセスプログラム*²を実施し、アステラスの治療法へのアクセスを求める、重篤な疾患の患者さんを支援しています。

 

一部の治療薬については「インターナショナル インポート プログラム(International Import Program)」により、承認取得後、承認取得したその国で、保険償還前の期間に医薬品のアクセスを求める患者さんに対してサポートしています。さらに、特定の製品については「インターナショナル ファーマシー プログラム(International Pharmacy Program)」を通じ、まだ承認取得されていない国で承認取得前のアステラス製品へのアクセスを提供しています。

 

私たちは、アステラス製品を販売している全ての国において、アステラス製品のアクセス改善に向けた取り組みを実施するために必要な包括的な計画プロセスを有しています。ある国でアステラス製品が販売可能になった後は、その国の患者さんがアステラス製品を入手可能な価格で提供できるよう尽力します。例えば、事前に定めた条件を満たす患者さんが特定の製品を購入する際に治療費を払うのが困難な場合、患者アクセスイニシアチブを通じて経済的支援を提供します。また、特定の疾患領域において、アステラス製品が販売されていない国でも、その製品への医薬品アクセス確保のための方法として医薬品寄付プログラムの実施可能性も検討します。

外部パートナーとの連携を通じた医薬品アクセス改善

医薬品アクセス改善は複雑かつ困難な課題であり、ペイシェント・ジャーニー(診断、予防、治療および予後管理を含む医療シーン全般)の各段階において、様々なステークホルダーや医療従事者との連携が必要です。アステラスでは、アステラス製品を必要としている患者さんに確実に届けるために、患者団体や非営利団体、政府機関、アカデミアや他の大手ライフサイエンス企業など複数のパートナーと連携し、グローバルおよびローカルレベルでアステラス製品のアクセスの改善に取り組んでいます。 

より持続可能な未来のために

私たちは、医薬品アクセスの改善が、長期的な健康および社会の持続可能性向上に必要不可欠であると考えています。医薬品アクセスの確保は、経営計画2021の根幹を成す要素の1つであり、トップマネジメントから従業員を含めたアステラス全体を評価する重要な指標となっています。

 

私たちは日々前進を続けていますが、世界中の患者さんの生活を公平かつより良いものにするために、私たちがやるべき医薬品アクセス改善への取り組みは、まだ多くあると認識しています。私たちは医薬品アクセスを世界中で改善するための方法を探索し続けます。

アステラス製品へのリクエスト・プラットフォーム

最後に

アステラスでは「人のために良い事をする」という企業文化が根付いています。その考えの核となるのは、患者さんがどこに住んでいるかに関わらず、私たちの価値判断の中心に患者さんを置くことです。患者さんの医薬品アクセスを改善することで、私たちのVISIONである「科学の進歩を患者さんの価値に変える」を実現できると信じています。

 

この目標の達成を目指して私たちは歩み続けます。


医療従事者が患者さんと相談する様子は、アステラス製品の入手可能性の向上を目指すアステラスの取り組みを表しています。

支援先


ダイレクト・リリーフは、貧困や 緊急事態の影響を受けている人々の健康と生活を改善するために活動をしている人道支援団体です。必要不可欠な医療資源を動員し提供することで、ダイレクト・リリーフは最も困難な状況にある人々に健康と希望をもたらすことを目指しています。

Country

Tanzania

医師がワクチンを投与する様子は、アステラスのマラリア治療の新薬発見に向けた共同研究の追求を示しています。

発展途上国の人々を苦しめるマラリアに対する新規治療薬の共同研究

主な目標

イノベーションの創出

2021年には全世界で、2億4,700万人以上がマラリアに罹患し、61.9万人の命が失われました。マラリアは深刻な社会課題を引き起こしており、画期的な新薬が待ち望まれています。

 

アステラスは、外部パートナーとの共同研究を通じて、発展途上国の人々を苦しめる三大感染症のうちマラリアに対する新規治療薬の探索に取り組んでいます。

 

なお、以下の研究プログラムは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund : Global Health Innovative Technology Fund)から資金提供を受けて実施しています。プログラムの結果についてはGHIT Fundのウェブページに掲載されています。

マラリア治療薬の探索 

アステラスはMedicines for Malaria Venture(MMV)と2017年10月からマラリア治療薬の探索に関する共同研究(スクリーニングによるヒット化合物探索プロジェクト)を行いました。初期プロファイリングにより、スクリーニングコラボレーションで見出したヒット化合物群は、既存のマラリア治療薬と異なる化学構造、作用機序を示す可能性が高く、薬剤耐性マラリアに対する治療への貢献が期待されます。2022年2月より、スクリーニングコラボレーションから得られたヒット化合物群を活用し、薬物動態、薬理活性、安全性を改善したリード化合物を創出することを目指す共同研究契約をMMV、TCG LIFESCIENCE (TCGLS)と締結し引き続き研究に取り組んでいます。

母親と子供達の姿は、アステラスの顧みられない熱帯病に関する研究活動を表しています。

顧みられない熱帯病治療薬の創出への貢献

主な目標

イノベーションの創出

顧みられない熱帯病は、主に熱帯・亜熱帯地域の発展途上国の貧困層を中心にまん延している寄生虫、細菌、ウイルス、真菌感染症のことで、世界保健機関(WHO)が焦点を当てている20の疾患群だけでも世界で10億人以上が感染していると言われており、深刻な社会問題になっています。アステラスは、外部パートナーとの共同研究を通じて顧みられない熱帯病の新規治療薬の探索に取り組んでいます。

顧みられない熱帯病創薬ブースターへの参画

アステラスは、2018年3月から顧みられない熱帯病であるリーシュマニア症とシャーガス病のリード化合物*1創出を目的に立ち上げられたコンソーシアム「顧みられない熱帯病創薬ブースター*2」に参画し、本取り組みを通じてリーシュマニア症やシャーガス病に苦しむ患者さんのために新たな治療薬の創出に貢献していきます。このコンソーシアムは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から資金提供を受けています。

*1リード化合物:対象とする疾患に対して薬理活性が確認され、最適化(活性、物性、薬物動態、毒性などを改善すること)研究を行うためのもとになる化合物

 

*2顧みられない熱帯病創薬ブースター:顧みられない病気の治療薬開発に取り組む非営利組織DNDiが立ち上げたコンソーシアム。アステラスのほか、エーザイ(株)、塩野義製薬(株)、武田薬品工業(株)、AstraZeneca plc、Celgene Corporation、Merck KGaA、AbbVieの7社も製薬パートナーとして参画しています。

シャーガス病に関する新規治療薬の共同研究への助言

アステラスは、2021年11月から2023年9月まで国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が、非営利組織 Drugs for Neglected Diseases initiative と共に遂行する「シャーガス病治療薬の新規標的としてのオートファジー」について、共同研究のアドバイザーとして参画しています。

マスクを着用した医療従事者は、アステラスが保健医療へのアクセス向上の課題にどのように取り組んでいるかを示しています。

アステラスでは、最重要課題である保健医療へのアクセス向上に取り組むための重要なアプローチとして、アステラスの強みと外部パートナーの強みを組み合わせながら、外部パートナーと協働し、活動を支援しています。

 

このアプローチの一環として、アステラスは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund:Global Health Innovative Technology Fund)への参画を通じ、結核、マラリア、顧みられない熱帯病など、感染症に対する医薬品、ワクチン、診断薬の研究開発を支援しています。GHIT Fundは、特に貧困国の人々を苦しめている感染症の制圧を目指して、日本政府(外務省、厚生労働省)、民間企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、英国の財団であるウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民ファンド(PPP: public-private partnership fund)として、グローバルヘルス研究開発に特化し、感染症と闘ってきました。

 

GHIT Fundは、この10年間で累積118件のプロジェクトに対して、約291億円の投資を行っています。GHIT Fundの強みであるパートナーシップを活かし、これまでに170を超えるパートナー(国内59機関、海外111機関の製品開発パートナー)が、製品開発に協力しています。(2023年5月31日時点)創薬の初期段階である探索研究から、南米やアフリカにおける臨床試験に至るまで、日本の創薬技術・能力をグローバルヘルスの研究・開発に直接的、かつ効果的に活かしてきました。

 

アステラスは、第一期から資金拠出をしており、保健医療へのアクセス向上のアプローチに沿って、保健医療へのアクセス課題の解決に貢献するため、GHIT Fundの第三期の活動にパートナーとして継続的に参画します。

関連リンク

アステラスはグローバルヘルス技術振興基金へ参画しています。

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金

少年が兄弟を抱きしめる様子は、アステラスが住血吸虫症に対する小児用治療選択肢に注力していることを示しています。

就学期前児童における住血吸虫症の新たな治療選択肢としてEMAから肯定的な科学的見解を受領 

主な目標

イノベーションの創出

命にかかわる感染症「住血吸虫症」  


コンソーシアムパートナーとして革新的な製剤技術供与を行い、小児用治療選択肢の開発に貢献

小児用プラジカンテルコンソーシアムは、国際的な官民パートナーシップで、住血吸虫症に感染した就学前児童の保健医療アクセスを改善することにより、住血吸虫症という世界的な疾病による苦痛を軽減することを目的としています。生後3カ月から6歳の小児の住血吸虫症を治療するための適切な小児用医薬品を開発、登録、および持続的なアクセスの提供をミッションとしています。

 

アステラスは、2012年より小児用プラジカンテルコンソーシアムの創設メンバーとして参画し、製薬企業や研究機関、国際非営利組織といったコンソーシアムの参加者とともに、小児に適した製剤の共同開発に取り組んできました。

 

私たちの革新的な製剤技術は、特に新たな小児用治療選択肢の初期製剤開発において、極めて重要な役割を果たしました。水に溶ける錠剤(150 mg)で、幼い子どもが服用しやすいように苦みを軽減した錠剤を開発しました。

 

この小児用製剤は、プロトタイプ*2がアステラスにより開発、Merck(本社:ドイツ)により最適化され、高温多湿な熱帯地域においても安定性が高い錠剤を、簡素な製造プロセスでグローバルに製造できるようになりました。 

アフリカの蔓延国の子どもたちの製品アクセスにむけて

  • 国連の持続可能な開発目標(SDGs)を実現し、世界中の人々の健康を確保するためには、住血吸虫症などの貧困との関連が高い病気を克服する必要があります。コンソーシアムの活動はSDGsの「目標3:すべての人に健康と福祉を」と「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」において公衆衛生上の課題である住血吸虫症を制圧するために大きく貢献しています。
  • コンソーシアムの活動は現在、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund:Global Health Innovative Technology Fund)およびThe European & Developing Countries Clinical Trials Partnership(EDCTP)からの資金提供により支えられています。

医療従事者が持っている錠剤は、新たな小児用製剤を示しています。

新しく開発された小児用製剤 

©Merck 

*本動画は、GHIT Fundにより2019年7月に作成されました。

研究者グループが協力関係にある様子は、アステラスが医学知識の向上に注力していることを示しています。

アステラスは、新しい知見が次々と明らかになることが医学の急速な発展に繋がっていると認識しています。医薬品の研究開発、医療システムや人的資源のキャパシティ向上に重要な医学知識の発展をアステラスは追求しています。そのため、医学の発展に貢献する医療や科学の研究・教育を支援しています。医療関係者などへの支援は、透明性を確保するため各国のガイドラインに沿って実施されます。

アステラスは、アステラスアカデミックサポートとして、医学・薬学の教育活動への支援を実施しています。具体的には、学会等を主とした医学・薬学に関連する団体の教育事業への財政的支援を対象にしています。

アステラスは、医学・生命科学の活動の発展への貢献を目的に、高い透明性・公正性を確保しつつ、アカデミアによる研究活動を継続的に支援しています。

 

研究活動支援の一環として、2019年度まで奨学寄附を実施してまいりました。しかしながら、製薬企業から医療関係者への資金提供に関し、世界的な共通認識として、より高い透明性と公正性を担保し、説明責任を果たすことが求められている中、奨学寄附という形態で医療関係者に直接支援することは、法令および業界ルールに則っているとはいえ、ステークホルダーより疑念を抱かれる可能性を排除できないと判断し、アステラス製薬は2020年3月をもって奨学寄附を終了致しました。

 

2020年度からは、より一層高い透明性・公正性を担保しながら研究活動支援を継続するため、従来実施してきたアステラス病態代謝研究会(AFRMD : Astellas Foundation for Research on Metabolic Disorders)への支援を強化しました。AFRMDはアステラスとは独立した団体であり、アステラスは助成対象の選考に関与していません。

アステラス病態代謝研究会は、1969年に設立され、生命科学研究、とりわけ創薬・治療法の開発・実用化研究を奨励し、国民の保健と医療の発展及び治療薬剤の進歩に貢献することを目的に活動しています。同財団は、次の時代を切り開く研究テーマへの研究助成、卓越した若手人材の発掘・育成・海外派遣のサポートを通じて、わが国の医学・生命科学に貢献しています。

 

研究助成では、「独創性、先駆性が高い萌芽的研究提案」あるいは「臨床的意義の高い成果が期待できる研究提案」を支援しており、また、以下の研究者を特に応援する等、先進的な支援を行っています。 

 

  • 個人型研究を新たに提案する研究者
  • 女性研究者
  • 教室を立ち上げたばかりの研究者 
  • 留学から戻られたばかりの研究者
  • ライフイベント(出産、育児、介護)と研究を両立させている研究者 

 

2024年度の研究助成金は、1,155名の応募の中から80名の研究者に、1億6,000万円が交付されました。海外留学補助金は、202名の応募に対し、11名の研究者へ総額 5,566万円が交付されました。

 

また、2022年度からは、次世代人材の育成、画期的な創薬・治療法の開発・実用化ならびに新たな研究領域の創出のため、新たな取り組み「AFRMD Next-generation Innovators’ Challenge (ANIC)」が開始されました。ANICでは、これまでの研究助成採択枠を増やすとともに、海外留学補助金を増額、さらに、将来的にイノベーションを巻き起こすようなユニークな研究の継続的なサポートを強化するためステップアップ研究助成が行われております。2024年度のステップアップ研究助成では、59名の応募に対し、10名の研究者に総額4,000万円が交付されました。

家族が手を握り合う様子は、アステラスが患者さんとその家族をサポートしていることを示しています。

患者さんと患者さん家族への支援

アステラスは「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を存在意義として事業活動を行っています。革新的な医療ソリューションを研究・開発し、患者さんへ届けることにより、保健医療へのアクセス(Access to Health)の向上に注力しています。一方で、患者さん個々を取り巻く環境は異なり、この中には医療では解決できない問題も数多く存在しています。私たちは、薬づくりという事業活動とともに社会貢献活動も重要な企業活動であると考えており、患者さん・患者さん家族への支援として患者会支援(スターライトパートナー)活動を行っています。

スターライトパートナー活動基本方針

  1. アステラスはAccess to Healthへの取り組みの一環として、スターライトパートナー(患者会支援)活動を推進します。
  2. 製薬企業として、継続的に取り組める活動を基本とし、患者会の自立・自主性が発揮できるような側面的支援に取組み、患者会の持続的発展を促します。 
  3. 本活動の推進に際しては、公平性・透明性の確保及び患者会からのニーズを取り入れ先進的な活動となるよう、有識者で構成するアドバイザリーボードを設置し、定期的に活動内容の見直しを行います。 
  4. 本活動に関する情報を社内外に公開し、透明性を確保します。

スターライトパートナー活動について

スターライトパートナー活動では下記のような支援を提供し、患者団体の自立、持続的な発展をサポートしています。

アステラスのスターライトパートナー活動を説明する図です。

スターライトパートナー活動の実績

2024 年度  

プログラム名 コンテンツ 参加団体数 参加者数
ペイシェントエキスパートプログラム 次世代リーダー向け研修:医療環境の理解とディベートスキルを習得するための研修 5 5
リーダーシップ・トレーニング・プログラム  次世代リーダー向け研修:組織運営のためのマネジメントスキルとリーダーシップコミュニケーションを習得するための研修 14 21
ピア・サポート研修 患者さんや患者さん家族向けの研修:ピアサポートの理論、コミュニケーションや傾聴のスキルを習得するための研修 24 29

アステラスは、患者団体が実施する活動やイベント(社会への疾患啓発の促進や、患者さん自らが自身の疾患について深く学ぶ取り組みなど)に対し、助成金を通じて支援しています。

2024年度  

団体数 総額(円)
9 4,716,300

アステラスは助成金活動終了後に助成金報告会を開催しています。助成金で取り組んだ活動の成果を振り返るだけではなく、他団体の活動事例や取り組みにおける工夫やノウハウを学べるよき交流機会となっています。

また、アステラスの社員もオブザーバーとして参加し、患者団体の具体的な活動内容や患者さんたちが抱えている課題などを学ぶよい機会となっています。

2024年度(2024年度は該当団体なし。2025 年度は実施予定)

団体数 総額(円)
0 0

アステラスは、患者団体自らが企画・主催する「ピアサポート研修会」の実現を支援します。アステラスがピア・サポート研修の講師を派遣し、「講師謝礼」「講師交通費」「講師宿泊代」を全額負担します。

2024年度  

派遣された講師が所属する団体数 参加者数
2 37

アステラスは、患者団体が主催するイベントに対し、イベント資材を無償で提供しています。

2024年度  

団体数 提供した資料の総数
ボールペン プラスチックフォルダー ノート 紙袋 名札
17 1030 70 470 680 240

医薬品アクセスインデックス

地球儀の画像は、医薬品アクセスインデックス報告書を表しています。

医薬品アクセスインデックス*(Access to Medicine Index、以下ATMI)は、医薬品アクセス財団(Access to Medicine Foundation, 以下ATMF)が、世界の大手製薬企業20社を対象に、低・中所得国における医薬品アクセス向上の取り組みを「研究開発」、「製品供給」、「医薬品アクセスに対するガバナンス」の3領域において2年ごとに評価し、報告書として公表しています。アステラスは2010年からATMIの調査に回答しています。

 

2024年のATMIでは、アステラスは15位となり、2022年の16位から順位を上げました。アステラスは「医薬品アクセスに対するガバナンス」の領域で高い評価を得ています。背景として、特に、医薬品アクセス戦略を策定したことがあげられます。製品の入手可能性をさらに向上させるためには、製品のライフサイクル全般において、包括的で統一された戦略が必要だと認識しています。部門横断での議論により、「Access to Medicine Playbook」をまとめ、医薬品アクセス戦略を実行しています。一方で、キャパシティ・ビルディング(「製品供給と研究開発」の一部)が改善余地のある項目として特定されています。

 

アステラスが注力する包括的な保健医療へのアクセス向上の取り組みは、外部パートナーと協力して医療に関するケイパビリティや技術を発展させ、そして世界中の患者さんに医薬品を届けるというATMFの目標につながっています。

 

ATMI報告書の評価項目には、倫理感と責任感を持った事業活動、保健医療システムの強化、製品の品質保証とサプライチェーンマネジメントなどが含まれており、これらはアステラスにおける最重要課題でもあります。最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革と、社会の期待に応える強靭かつ持続可能な事業活動の強化によって、全社一丸となってサステナビリティへのコミットメントをより強固なものにしています。