視力喪失の影響を一日でもなくすために~眼科疾患の対策と課題

視力を失うことで、私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。視覚は、私たちが人とコミュニケーションを取ったり、日常生活を送るために欠かせないものです。そのため、失明は非常に過酷な人生経験となります。
現在、全世界で1億6,000万人以上の人々が失明による影響を受けており、深刻な医療課題となっています。しかし、眼科疾患に対する効果的な治療法は依然として不足しています。
アステラスは、失明に苦しむ方々を支援し、眼科疾患の治療および予防が可能になることを目指して取り組んでいます。当社は、過去10年にわたり、眼科領域における専門知識と最先端技術を融合し、初期段階の眼科疾患に対するリーディングカンパニーへと成長しました。
毎年10月の第2木曜日は「世界視力デー」です。この日は、失明や視覚障害について考える大切な機会です。アステラスは、国際失明予防協会(International Agency for the Prevention of Blindness: IAPB)のバンドAメンバーとして、視覚障害コミュニティと共に、政策立案者に患者さんのニーズを訴え、より良い支援を求める活動を行っています。
患者さんのニーズの理解
失明による障壁を取り除くために患者さんを支援することはアステラスの活動の原動力となっています。
Stephen Head
Patient Partnerships Lead for Established and International Markets
Stephen Head(以下、ステファン)は、エスタブリッシュドマーケットおよびインターナショナルマーケットにおけるペイシェントパートナーシップチームで5年間勤務しています。アステラスに入社する前は、小児看護師としてHIV、免疫学、感染症の分野で活躍し、患者支援と医療に関する豊富な経験と知見を培ってきました。
全世界で65歳以上の人口が増加する中、失明の発生率は深刻な課題となっています。加齢による視力低下は、患者さんの身体的および精神的健康に大きな影響を及ぼし、怪我や転倒、さらには社会的孤立のリスクを高めます。ステファンは、眼科領域において患者支援団体と密接に連携し、視覚障害に苦しむ方々の生活の質を向上させるための取り組みを推進しています。
アステラスは、視覚障害を持つ方々を支援し、眼科疾患に関する課題解決に向けて提言を行っていますが、これはまだ旅の始まりに過ぎません。
「私たちはまず、視覚障害を持つ方々の経験や意見に耳を傾け、学びながら、密接に連携していくことが重要です」とステファンは言います。
「アステラスは、視覚障害コミュニティを支援することを重要な目標に掲げ、グローバルな影響力を駆使して患者団体がこれまで行ってきた活動を支援・促進しています。そして、視覚障害コミュニティに信頼されるパートナーとしての地位を築くことが求められています」
人々の生活に違いをもたらす
アステラスには、患者さんの体験や医療ニーズ、そして医療における患者さんの行動を理解することを目指すペイシェント・セントリシティ部門があります。この部門のペイシェントパートナーシップチームは、IAPBのような患者団体と強い信頼関係を築いています。
過去1年間で、アステラスは世界中の患者団体との信頼関係を構築し、知名度向上に努めてきました。オープンハウスミーティングやワークショップ、会議に参加し、シニアリーダーを紹介することで、患者さんが本当に必要としているものを理解し、視覚障害コミュニティと積極的に交流を深めています。
「これらの取り組みを通じて、アステラスは患者さんの声に耳を傾け、学び、患者さんにとって真に重要な課題を優先的に対応していくことができます」とステファンは述べています。
眼科疾患に対する政策課題
Tom Fussaro (以下、トム)は、米国議会の医療政策アドバイザーとしての豊富な経歴を持ち、患者擁護活動にも積極的に取り組んできました。その中で、経済的困難に直面する家族介護者を支援する新しい法律の起草および成立を支援した経験もあります。
その後、政策や政府関連業務を経て、2012年にアステラスに入社しました。現在はマーケットアクセス、グローバルポリシー、ステークホルダーストラテジーを担当しています。同僚のNimesh Patel(ニメッシュ)と共に、地図上萎縮を伴う加齢黄斑変性により患者さんや介護者、社会に与える影響について、複数の部門と連携して啓発活動を行っています。
視力の喪失は非常に大きな負担ですが、眼科疾患は多くの国の政策課題において優先順位が低いのが現状です。現行の医療システムでは、第三者機関や民間企業が医療やケアを提供し、家族介護者が経済的負担を抱えているため、問題が見えにくくなっています。
Tom Fussaro
Public Affairs Lead for Ophthalmology and Rare Disease
「アステラスは、地図上萎縮を伴う加齢黄斑変性や失明がもたらす影響を政策に反映させるため、患者団体、医療機関、そして政策立案者と連携して活動しています」とトムは述べています。
「私たちは、まだ十分な治療法がない疾患に対して革新的な治療法を開発し、医療へのアクセスやスクリーニングの障壁を解決するために取り組んでいます」とトムは続けます。
アステラスは、地図上萎縮を伴う加齢黄斑変性や失明に苦しむ患者さんのニーズや課題を世界中の政策立案者に伝えるためのツールキットを提供しています。
さらに、アステラスは政策立案者と直接連携し、議会への質問提出や合意声明を通じて、患者支援のための意識啓発や行動促進を行い、地図上萎縮を伴う加齢黄斑変性に関する未解決の医療課題や医療へのアクセスの重要性を提起しています。
アステラスの取り組みに関する詳細は、以下をご覧ください。
Primary Focus 再生と視力の維持・回復
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