現在のがん免疫治療法に反応するがんは、わずか20%程度であると言われています。Primary Focus「がん免疫」を通じて、当社はがん患者さんを治療し、最終的に治癒するための新たな方法を見つけるため、力を結集しています。身体に備わる自然免疫系と獲得免疫系をリプログラミングすることで、異なる種類のがん細胞を認識、無力化し、破壊する能力を再活性化することを目指しています。
当社は、腫瘍学における豊富な経験と専門知識、革新的なチームを、同じ価値観を共有するパートナーと組み合わせることで、既存のがん免疫治療法に反応しない多くの患者さんへ、新たな変革をもたらす治療法を通じて「価値」を創造しています。
当社の戦略的アプローチである「集中」「強化」「拡大」は、イノベーション戦略と投資の方向性を示し、次世代のがん免疫治療法の創製と開発を進展させます。
当社は、がん免疫サイクルにおける複数の経路を標的とする革新的な治療法の開発に注力し、患者さんの治療アウトカムを根本から変革する可能性を秘めたファーストインクラスあるいはベストインクラスの治療法を実現することを目指しています。また、アステラス社内の各部門と社外のバイオテックや学術機関のトップクラスの研究者との提携を通じて、専門知識を融合させ、パイプラインを強化しています。当社は、既存の強みを最も効果的に活用できる腫瘍や、疾患領域にモダリティプラットフォームを拡大し、科学の進歩を患者さんの「価値」に変える能力を強化し続けています。
当社のがん免疫パイプラインは、抗体ベースのアプローチ(抗体薬物複合体(ADC)や二重特異性抗体など)をはじめ、低分子、細胞医療など、多岐のモダリティをカバーしています。
アステラスのがん免疫領域におけるフラッグシッププログラムは、胃腺がんおよび食道胃接合部腺がん、膵臓がんを対象としたASP2138です。ASP2138は、特定のがん細胞に発現するタンパク質であるCLDN 18.2と、CD3陽性T細胞と呼ばれる種類の白血球に結合するように設計された二重特異性抗体です。ASP2138は、これらのT細胞をCLDN 18.2を発現するがん細胞に近づけ、その抗がん作用を活性化するように設計されています。
がん免疫のパイプラインについては、下記をご覧ください。アステラスの全パイプラインのページにはこちらからアクセスできます。
がん患者さんとそのご家族、医療従事者、研究者、企業、政策立案者など、がんコミュニティのみなさまにとって、最終的な目標はがんの治癒です。しかし、1人の科学者、企業、組織が単独でがんを治癒することはできません。コラボレーションや、専門知識の共有、大胆な探求がこれを可能とします。がん患者さんの治療成果を変革するという共通の目標のもと、当社はネットワーク化されたイノベーションハブへの投資を進め、世界中の著名な学術機関や産業パートナーと連携し、プラットフォーム基盤を構築していきます。
アステラス製薬とのコラボレーションの詳細については、パートナリングページをご覧ください
アステラスは、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるという使命を果たすため、最先端の科学と世界のトップを走る人たちを組み合わせられるよう努めています。当社の採用情報ページにアクセスして、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるための、私たちの取り組みに参加する方法についてご覧ください。