アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は本日、2017年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、当社が応募した様々な種類のがんに関する複数の抄録が受理されたこと、及び乳がん患者を対象としたエンザルタミドの開発状況についてお知らせします。

   アステラス製薬は、シカゴで6月2日から6日まで開催される2017年ASCO年次総会において急性骨髄性白血病を対象としたギルテリチニブ、尿路上皮がんを対象としたenfortumab vedotin、そして最近のガニメド ファーマシューティカルズ社買収により獲得したIMAB362に関するデータなど、多くの演題を発表する予定です。また、去勢抵抗性前立腺がん及びその他の前立腺がん患者を対象としたエンザルタミドの広範囲の臨床試験に関する複数の発表も行う予定です。

   また、トリプルネガティブ乳がん患者を対象として準備を進めていたエンザルタミドの第III相ENDEAR試験の中止を、共同開発を進めているPfizer Inc.(本社:米国ニューヨーク州、以下「Pfizer社」)と決定しました。同試験は、バイオマーカー陽性の進行性トリプルネガティブ乳がん患者を対象として、パクリタキセルとエンザルタミドの併用療法、及びエンザルタミドの単剤療法の有効性と安全性を、プラセボとパクリタキセルとの併用と比較して評価する国際共同無作為化第III相試験であり、これまで本試験に組み入れられた患者さんはいません。また、アステラス製薬とPfizer社は、エストロゲン受容体(ER)/プロゲステロン受容体(PR)陽性乳がん患者を対象とした第II相試験及びヒト上皮成長因子受容体(HER2)陽性乳がん患者を対象とした第II相試験の結果を踏まえ、それぞれの患者層において、第III相試験に進まないことを決定しました。

   アステラス製薬は、引き続きイノベーションを患者さんの価値に変え、グローバルでがん治療へ貢献していきます。

以上

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