アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は、2018 年 3 月期(以下 「2017 年度」)第 1 四半期(2017 年 4 月 1 日から 2017 年 6 月 30 日)の連結業績を発表 しましたのでお知らせします。

【当第 1 四半期の業績ハイライト】

  • グローバル皮膚科事業の譲渡(2016 年 4 月)及び日本における長期収載品の譲渡 (2017年4月)等の影響により、売上高(前年同期比4.5%減)、コア営業利益(同30.7%減)及びコア四半期純利益(同22.7%減)は減少

  • 前立腺がん治療薬 XTANDI®/イクスタンジ®の売上は拡大。過活動膀胱(以下「OAB」)治療剤ベタニス®/ミラべトリック®/ベットミガの売上は拡大したが、ベシケア®と合わせたOAB治療剤トータルの売上は減少

  • 持続的な成長に向けた戦略課題への取り組みを着実に推進

アステラス製薬の代表取締役社長CEOの畑中 好彦は、次のように述べています。「当第1四半期は、2017年4月に公表した業績予想に沿って順調に推移しました。開発プログラムについては、一部のプログラムの中止があったことは残念でしたが、その他は着実に進展するとともに、オジェダ社の買収により臨床開発後期段階のfezolinetantを獲得する等、開発パイプラインの一層の拡充を図りました。このように、私たちは経営計画で掲げる『製品価値の最大化』『イノベーションの創出』『Operational Excellence の追求』の 3つの戦略課題への取り組みを引き続き推進し、革新的な医療ソリューションを創出していくこ とで、患者さんをはじめとしたステークホルダーに価値を届けていきます。」

<連結業績(2017年4月1日から2017年6月30日):コアベース> (単位:百万円)

 

前第1四半期
(2017年3月期)

当第1四半期
(2018年3月期)

対前年同期増減額 (増減率)

売上高

337,752 322,571 -15,182
(-4.5%)

コア営業利益

93,951 65,124 -28,827
(-30.7%)

コア四半期純利益

67,148 51,914 -15,233
(-22.7%)

基本的1株当たりコア四半期純利益(円)

31.60 25.14 -6.46
(-20.4%)

 

【売上高の状況】

売上高は、2016年4月に行われたグローバル皮膚科事業の譲渡及び2017年4月に行われた日本における長期収載品の譲渡等の影響により、3,226 億円(前年同期比4.5%減)となりました。

  • がん領域フランチャイズ

XTANDI®/イクスタンジ®の売上高は 679 億円(同 5.8%増)となりました。米国の売上は減少しましたが、日本、米国を除く米州、EMEA*1 及びアジア・オセアニアでは売上が順調に拡大しました。

  • 泌尿器OABフランチャイズ

ベタニス®/ミラベトリック®/ベットミガの売上高は 272 億円(同 15.6%増)となりました。日本、米州、EMEA及びアジア・オセアニアの全ての地域で売上が増加しました。一方、ベシケア®の売上高は246億円(同19.2%減)となりました。

  • 移植フランチャイズ

プログラフ®の売上高は494億円(同0.0%増)となりました。EMEA 及びアジア・オセアニアで引き続き伸長しました。

  • その他の新製品・主要品の状況

日本市場では、消炎鎮痛剤セレコックス®、成人気管支喘息治療剤シムビコート®、2型糖尿病治療剤スーグラ®、成人関節リウマチ治療剤シムジア®等が引き続き成長し、4製品トータルの売上高は277億円(同4.6%増)となりました。また、2016年4月に高コレステ ロール血症治療剤レパーサ®、2017年3月に便秘型過敏性腸症候群治療剤リンゼス®を新発売し、市場への着実な浸透を図っています。米州では、アゾール系抗真菌剤 CRESEMBA®の売上が拡大しました。

(主要3領域の売上高)

(単位:億円)

 

前第1四半期
(2017年3月期)

当第1四半期
(2018年3月期)

増減率

がん領域フランチャイズ

791 818 +3.4%

XTANDI®/イクスタンジ®

642 679 +5.8%

泌尿器OABフランチャイズ

540 518 -4.0%

ベシケア®

304 246 -19.2%

ベタニス®/ミラベトリック®/ベットミガ

236 272 +15.6%

移植フランチャイズ

494 494 +0.0%

 

<地域別の売上高*2>

日本、米州、EMEA は減少、アジア・オセアニアは増加しました。このうち日本市場での 売上高は、2017年4月に行われた長期収載品16製品の譲渡及び当第1四半期に高血圧治療剤ミカルディスの後発医薬品が発売された影響等により1,061億円(同7.5%減)となりました。また、EMEAは2016年4月に行われたグローバル皮膚科事業譲渡の影響 により減収となりましたが、その影響を除くと増収となりました。

【2017 年度連結業績予想】

2017年4月に公表しました通期業績予想を据え置き修正していません。

【当第1四半期における戦略課題への取り組み】

アステラス製薬は、『製品価値の最大化』『イノベーションの創出』『Operational Excellenceの追求』への取り組みを通じて、中長期にわたる持続的な成長を目指していきます。

<製品価値の最大化>

  • XTANDI®/イクスタンジ®を中心とするがん領域フランチャイズ及びベシケア®とベタニス®/ミラベトリック®/ベットミガを合わせたOABフランチャイズの最大化のため、引き続き発売国及び売上を拡大

<イノベーションの創出>

  • 2017年5月、医薬品企業オジェダ社(ベルギー)の買収完了
  • 2017年6月、京都大学と先端医療実現を目指すアライアンス・ステーション開設

当第1四半期における主な開発の進展は以下の通りです。

  • イプラグリフロジン/シタグリプチン(2型糖尿病に対する配合剤):日本で承認申請
    (2017年5月)

  • ソリフェナシン/ミラベグロン(OAB に対する併用療法):米国で承認申請
    (2017年6 月)

2017年度第1四半期連結業績の詳細、及びその他の決算関連情報については、当社ホームページ(https://www.astellas.com/ja/investors/ir-library)をご覧ください。

以上

*1 EMEA:欧州・中東・アフリカ

*2 地域別売上高:売上元会社の所在地に基づき集計しています。

注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述及びその他の過去の事実ではない記述は、アステラスの業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知及び未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化及び関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv) 新製品及び既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。

メディアからのお問い合わせ
広報
TEL: 03-3244-3201 
受付時間:月曜~木曜日 8:45~17:45、金曜日 8:45~16:00(土日・祝日・会社休日を除く)