- 急性骨髄性白血病治療を目的として開発中 -

アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:畑中 好彦、以下「アステ ラス製薬」)は、選択的 FLT3/AXL 阻害剤ギルテリチニブ(一般名、開発コード:ASP2215) が、急性骨髄性白血病(AML)の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)よりオーファンド ラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けましたのでお知らせします。オーファンドラッグ指 定は、米国内の患者数が 20 万人未満となる疾患に対して、安全かつ有効な治療や診断、 又は予防を目的とした薬剤及び生物学的製剤が対象となります。

アステラス製薬の子会社である Astellas Pharma Global Development,Inc の senior vice president 及び therapeutic area head, oncology development である Steven Benner M.D.は、今回の指定について次のように述べています。「今年だけで 1 万人弱の 米国人が FLT3 遺伝子変異陽性 AML と診断されることが予想されています。全人口に占 める割合は小さいかもしれませんが、新しい治療薬を必要としている重要な患者集団です。 私たちは、FDA が希少疾病固有のニーズを認め、病気で苦しむ FLT3 遺伝子変異陽性の AML 患者さんにギルテリチニブを提供する道筋を提供してくれたことに感謝しています。」

がん細胞の増殖に関与する受容体型チロシンキナーゼである FLT3 及び AXL を阻害す るギルテリチニブは、AML 患者の約 1/3 で認められる FLT3 の 2 つの遺伝子変異である遺 伝子内縦列重複変異(ITD: Internal Tandem Duplication)とチロシンキナーゼドメイン変異 (TKD: Tyrosin Kinase Domein)の両方を阻害します。AML は血液と骨髄に影響を及ぼし、 高齢者で多く罹患するがんです。米国がん協会によれば、2016 年米国において約 21,000 人が新たに AML と診断され、約 10,600 人が死亡すると推定されています。

現在、アステラス製薬は、日本を含むグローバルですでに開始されている複数の第 III 試 験により、各種 AML 患者集団においてギルテリチニブの有効性を検証しています。本件に ついては、米国において、現地時間 7 月 20 日に対外発表しています。

以上

ギルテリチニブについて
ギルテリチニブはアステラス製薬と寿製薬株式会社の共同研究により見出されました。アステラス製薬はギル テリチニブについて全世界での開発、製造、並びに商業化に関する独占的な権利を有します。 アステラス製薬では、優先度の高いプロジェクトを Fast Track と位置づけ、重点的に経営資源を投入し、研究 開発期間の一層の短縮を図っており、ギルテルチニブを Fast Track 第 1 号に指定しています。

アステラス製薬について
アステラス製薬株式会社(https://www.astellas.com/ja)は、東京に本社を置き、「先端・信頼の医薬で、世界の 人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げる製薬企業です。既存の重点疾患領域である泌尿器、がん、免 疫科学、腎疾患、神経科学に加えて、新たな疾患領域への参入や新技術・新治療手段を活用した創薬研究に も取り組んでいます。さらには各種医療・ヘルスケア事業との融合による新たな価値創出にも挑戦しています。 アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていきます。

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