アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪、代表取締役社長:三津家 正之、以下「田辺三菱製薬」)は、両社における創薬研究の更なる加速を目指し、それぞれが保有する化合物ライブラリーの内、自社合成化合物を相当数含む交換可能な約25万化合物ずつを、相互に交換・利用する提携契約をこのたび締結しましたので、お知らせします。

 今回の提携では、それぞれの研究戦略に基づき構築された質的に異なる独自の化合物ライブラリーへの相互アクセスを可能とし、より幅広いハイスループットスクリーニング(HTS:High Throughput Screening)1)を実施することにより、新薬の種となる化合物の創出機会を増やしていきます。

 本提携契約に基づき、両社は、2016年4月1日から5年間、相手方から受領した化合物を用いて幅広いHTSを自由に実施することができます。併せて、それぞれの会社が独自にHTSを実施できる十分な情報を相互に開示します。また、HTSの結果、リード化合物が得られた場合は、契約条件に従い、ヒト疾患や診断薬など対象範囲の制限なく、その化合物に基づく研究、開発及び商業化をすることができます。

 今回の提携により、アステラス製薬及び田辺三菱製薬は、両社が保有する資産・英知を互いに有効活用し、自社の強みを活かしながらオープンイノベーションを加速し、革新的な医薬品を提供することを目指します。

以上

1) 自動化されたロボットなどを用いて、非常に多数の化合物から創薬標的に反応する分子を高速で選抜するスクリーニング手法です。創薬の初期において重要な役割を担っており、新薬の種につながる良好な候補化合物を発見するための技術です。

 アステラス製薬について

 アステラス製薬株式会社(http://www.astellas.com/jp/)は、東京に本社を置き、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げる製薬企業です。既存の重点疾患領域である泌尿器、がん、免疫科学、腎疾患、神経科学に加えて、新たな疾患領域への参入や新技術・新治療手段を活用した創薬研究にも取り組んでいます。さらには各種医療・ヘルスケア事業との融合による新たな価値創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていきます。

 田辺三菱製薬について

 田辺三菱製薬株式会社(http://www.mt-pharma.co.jp/)は、日本の医薬品産業発祥の地である大阪の道修町に本社を置く、医療用医薬品を中心に研究開発を行う製薬企業です。「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念のもと、中計16-20では「Open Up the Future-医療の未来を切り拓く」をキーコンセプトと定めました。重点疾患領域である「自己免疫疾患」「糖尿病・腎疾患」「中枢神経系疾患」「ワクチン」を中心に、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通じて、世界の患者さんの健康に貢献していきます。

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