アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)と株式会社安川電機(本社:福岡県、代表取締役社長:小川 昌寛、以下「安川電機」)は、汎用ヒト型ロボット「まほろ」を活用した、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発、およびスタートアップやアカデミアにプラットフォームの提供を行う合弁会社設立に関する合弁契約を締結しました。
製薬業界における細胞医療の事業化において、細胞の製造には複雑な作業プロセスが必要であり、製造の正確性・再現性に課題があります。また、製造施設への技術移管に際して、専門技術を引き継ぐ必要性や、時間・コストがかかることが大きな障壁となっています。両社は、2024年5月に締結した覚書に基づき、両社の強みを活かして、上記の課題解決を加速するため、合弁会社設立に向けた協議を進めてきました。
このたび設立する予定の合弁会社は、アステラス製薬の細胞医療の研究開発および製造に関する知見と、安川電機の子会社であるロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社が開発した汎用ヒト型ロボット「まほろ」を活用し、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発および提供を行います。なお、合弁会社の設立は、必要な規制当局の承認、およびその他のクロージング条件の充足を前提としています。
● 合弁会社の概要(予定)
社名 | 未定 |
資本金 | 45億円(資本準備金含む) |
出資比率 | アステラス製薬60%、安川電機40% |
設立予定日 | 2025年9月 |
事業内容 | 細胞医療製品の製造プラットフォームの開発、およびスタートアップやアカデミアへのプラットフォームの提供
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* GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品を安全かつ高品質に製造するために作られた基準
* One Click Transfer:確立された製造プロセス情報を作業員への対面で実施するトレーニング等を経ずに製造所へ迅速に移管すること
アステラス製薬は、合弁会社の設立を通して、細胞医療の事業化が抱える課題解決の一助となる細胞医療製品の製造プラットフォームの構築に取り組みます。さらに、アカデミアやスタートアップ企業を、プラットフォームの開発と提供によって支援します。最先端技術と、アステラス製薬の細胞医療における専門性を融合し、治療選択肢が無い、または限られている患者さんのために、革新的な細胞医療の実用化を目指します。詳細については、こちらのページおよび動画(リンク)をご覧ください。
安川電機は、「まほろ」の提供を通じて、これまでがんゲノム診断前工程、iPS細胞培養、PCR検査等医療検査工程などの自動化ソリューションを提供してきました。今回の合弁会社の設立を通じて、既存のライフサイエンス分野に留まらず細胞医療領域におけるロボットの活用事例の拡大を目指します。
同日、安川電機は、「安川電機とアステラス製薬 細胞医療製品の製造プラットフォームの開発および提供を行う合弁会社設立に関する契約締結について」を発表しています。
以上
アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えることを目指すグローバルライフサイエンス企業です。私たちは、がんや、眼科・泌尿器疾患、免疫、ウィメンズヘルスなどの多様な領域において、革新的な治療法を提供しています。研究開発プログラムを通じて、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域において新たなヘルスケアソリューションを開拓しています。
アステラス製薬の詳細については、www.astellas.comをご覧ください。
注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。