アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司)、三菱ケミカルグループ※1、CKD株式会社(本社:愛知県小牧市、代表取締役社長:奥岡 克仁)は、第5回 日本オープンイノベーション大賞(主催:内閣府)において、「環境に優しいバイオマスプラスチックを用いたPTP包装の実用化」が環境大臣賞を受賞したことをお知らせします。
記
1. 日本オープンイノベーション大賞および環境大臣賞について1,2
日本のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取り組みを表彰するものです。オープンイノベーションの取り組みで、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、持続可能性のあるものが表彰されます。その中で、地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護および整備、その他の環境の保全の視点から、特に顕著な取り組み等が認められる個人または団体に、環境大臣賞が授与されます。
2. プロジェクト概要
医薬品の一次包装であるPTPシートについて、三菱ケミカルグループが、従来の性能を維持しつつ原料の50%以上を植物由来に切り替えた素材を開発し、アステラス製薬およびCKDが、錠剤保護機能およびユーザビリティの要件を満たす最適な製造条件を検討し、バイオマスプラスチックを用いたPTPシートを世界で初めて実用化しました3,4。
従来の石油由来プラスチック製PTPシートから植物由来のバイオマスプラスチックを用いた本PTPシートへ切り替えることにより、CO2排出量を従来比で約40~60%削減することができます。
3. 評価された点
業界を超え3社が協力し、実際に製品化に至った点が評価されました。バイオプラスチックの商品化におけるオープンイノベーションの取り組みとして優れた内容であること、医薬品業界においても環境負荷低減意識が高まり、取り組みが広がることが期待されることもポイントとされました。
表彰式の様子
1: 日本オープンイノベーション大賞ウェブサイト
(https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/)
2: 環境省ウェブサイト
(https://www.env.go.jp/press/press_01179.html)
3: 2021 年 10 月 11 日付アステラス製薬プレスリリース「世界初、医薬品の一次包装である PTP シートに環境に優しいバイオマスプラスチックを採用」
(https://www.astellas.com/jp/news/17266)
4: 2021 年 11 月 1 日付三菱ケミカルプレスリリース「植物由来のカプセル・錠剤包装用防湿シートの採用について」
(https://www.m-chemical.co.jp/news/2021/1212624_7471.html)
以上