アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は、下記の通り2021年度第4四半期および2022年度第1四半期において減損損失を計上する予定であることをお知らせします。
記
1. 減損損失の計上および内容について(2021年度第4四半期)
以下の理由により、2021年度第4四半期において、2021年10月29日に公表した通期業績予想(フルベース)には含まれない減損損失約500億円をその他の費用として計上する予定です。
- X連鎖性ミオチュブラーミオパチー患者を対象として開発を進めている遺伝子治療薬AT132について、臨床試験(ASPIRO試験)に参加した患者さんにおいて、重篤な有害事象が報告されたことを受け、アステラス製薬は2021年9月、自主的にスクリーニングと投薬を一時停止しました。その後、米国食品医薬品局(FDA)から本試験の差し止め通知を受領し、開発計画を見直して、当初評価時と比べて承認時期の遅延や対象患者層の変更などを認識しました。その前提に基づき資産価値の見直しを行った結果、無形資産の減損損失をその他の費用として計上する予定です。
- ハウスダスト誘発アレルギー性鼻炎患者を対象として第I相段階にある次世代DNAワクチンASP2390の開発中止を決定しました。これに伴い、無形資産の減損損失をその他の費用として計上する予定です。
- がん患者を対象として第I相段階にあるGITRアゴニスト抗体ASP1951の開発中止を決定しました。これに伴い、のれんの減損損失をその他の費用として計上する予定です。
2. 減損損失の計上および内容について(2022年度第1四半期)
- 最新の前臨床試験のデータに基づき、デュシェンヌ型筋ジストロフィーを対象とした遺伝子治療プログラムAT702、AT751、AT753の研究開発中止を決定しました。これに伴い、2022年度第1四半期において、無形資産の減損損失1億7,000万米ドルをその他の費用として計上する予定です。
なお、上記1に関しては、本件によるアステラス製薬の業績への影響は、2021年10 月に公表した通期(2022年3月期)連結業績予想に織り込んでいません。上記2と合わせて、本件による業績への影響は、4月27日の決算発表でお知らせします。
以上