公立大学法人横浜市立大学(所在地:神奈川、理事長:二見 良之、以下「横浜市立大学」)と国立大学法人東京芸術大学(所在地:東京、学長:澤 和樹、以下「東京藝術大学」)およびアステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、ゲーミフィケーションを用いた新たなデジタルヘルスケアソリューションの創出・実用化を目指し、3者間の産学連携のバーチャルな枠組みとして「Health Mock Lab.」を発足させました。

 ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素をサービスやシステムに応用し利用者のモチベーションや満足度を向上させる手法です。ゲームをクリアする感覚で学習提案する子供向けの教材などはその一例です。ヘルスケアの分野においても近年、ゲームの要素を取り入れて社会的課題を解決するサービスが注目を集めています。

 Health Mock Lab.では、いずれかの当事者から提案されたアイデアについて、横浜市立大学が医学的な視点、東京藝術大学がゲーミフィケーションの視点、アステラス製薬がビジネスの視点から、共同でスクリーニングとブラッシュアップを行い、実用化の対象となるアイデアを選出します。さらに、このプロセスによって選出されたアイデアについて、横浜市立大学、東京藝術大学およびアステラス製薬は、研究開発、試作品の制作や実証試験など実用化に向けた取り組みを進めていく予定です。

 横浜市立大学は、2018年に、医科学研究機関内では世界で初めてとなるクリエイティブ研究拠点「コミュニケーション・デザイン・センター(YCU-CDC)http://y-cdc.org/」を先端医科学研究センター内に開設しました。YCU-CDCでは、新たなアイデアやテクノロジーを活用して医療に実装するために、従来の医療の手法だけでなく、デザイン・アートなどのクリエイティブ手法を取り入れた研究を進めています。

 東京藝術大学大学院映像研究科は、2019年度からゲームコースを開設しました。アニメーションにおける世界観の構築やインタラクティブ・メディア(1) の応用など、これまでに培った基盤を活かしたゲーム研究を行い、産業界との連携も積極的に行っていきます 。

 アステラス製薬は、経営計画2018においてRx+TM(2) プログラムへの挑戦を戦略目標の一つに掲げています。医療用医薬品(Rx)事業で培ってきた強みと異分野の技術・知見を融合した、新たなヘルスケアソリューション(Rx+TM)の創出を目指しています。今回のHealth Mock Lab.発足は、この取り組みの一環です。

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