アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京、代表取締役 社長:平野 拓也、以下「日本マイクロソフト」)は、医師と患者さんのコミュニケーションを支援するためのソリューション開発で連携します。

 日本では医療機関を受診する外来患者の9割以上が、医師から病気や症状についての説明を受けています*1。しかしながら、骨粗しょう症等の一部の病気においては、「治療に対する理解の不足」や「服薬意義の理解の不足」等から服薬アドヒアランス*2が低いことが報告されています*3

 こうした課題を解決するため、アステラス製薬は日本マイクロソフトと連携し、骨粗しょう症等の服薬アドヒアランスに課題のある疾患を最初の対象として、Mixed Reality(複合現実)*4を活用した疾患啓発コンテンツなどのコミュニケーション支援ソリューションを開発します。Mixed Realityは、リアルに表現した臓器や骨などの映像・画像を現実世界に投影し、それらのイメージに触れるように操作できる技術です。Mixed Realityを活用したコンテンツを、マイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azure*5を通じて医療機関に提供することで医師と患者さんのコミュニケーションがより円滑なものとなり、服薬アドヒアランスの向上につながることを期待しています。

 アステラス製薬は患者さんに病気やその治療の意義などを理解いただくためのコンテンツの企画立案および開発、医療機関へのコミュニケーション支援ソリューションの提供等を担当します。日本マイクロソフトは、この支援ソリューションの開発において、海外や他業種でのMixed Reality活用ノウハウの共有、技術支援等を行います。なお、このコンテンツは、Mixed Realityを実現するヘッドマウントディスプレイであるMicrosoft HoloLens*6および将来的にはその次世代デバイスである Microsoft HoloLens 2 を使用することを想定しています。

 アステラス製薬では、2019年後半から、一部の医療機関を対象に試験的にこのソリューションの提供を開始し、その評価も踏まえ、日本マイクロソフトと連携してコンテンツの改良を行い、2020年以降全国展開する予定です。また、将来的には、服薬アドヒアランスに課題のある他の疾患へも対象を拡げていく予定です。

 アステラス製薬は、最先端の科学を追求し、患者さんに価値をもたらす医療ソリューションを創出することをVISIONに掲げています。世界中の病気に苦しむ患者さんの治療に貢献するために、様々なパートナーとの協働を通じて診療現場における課題解決にも取り組んでいきます。

 日本マイクロソフトは、医療・医薬品分野における”ヘルスケアクラウド”の浸透を通じて、病院や製薬企業が抱える様々な課題解決に取り組んでいきます。

【イメージ図】

医師と患者さんのコミュニケーションを支援するためのソリューション開発で連携

 

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