アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)はPantherna Therapeutics GmbH(本社:ドイツ、ヘニングスドルフ CEO: Klaus Giese、以下「Pantherna社」)と、mRNAを用いた革新的な再生医療プログラムの創出を目指して、技術検証研究に関する契約を締結しました。
Pantherna社は、mRNAを生体内で効率的に作用させるための独自のmRNA分子(PTXmRNAs)およびmRNAを効率よく輸送する脂質ナノ粒子(PTXΔLNPs)からなる技術プラットフォームを有しています。
今回の契約によりPantherna社のmRNAに関する最先端プラットフォームとアステラスが有する高い創薬ケイパビリティを活かし、再生医療分野における新たなプログラムの創出と治療への応用に関する研究を進めていきます。アステラス製薬は創薬アイデアの提供および治療モダリティ創製を目指した技術検証研究を担い、Pantherna社は技術情報の提供および技術検証研究のための候補化合物の作製を行います。
Pantherna社のCEOのKlaus Giese は、「アステラス製薬とのコラボレーションを大変嬉しく光栄に思います。アステラス製薬は当社のユニークなmRNA医薬技術の価値を最大化するための最良のパートナーであり、治療薬のない患者さんに貢献するために今回の技術検証研究は非常に重要であると考えています」と述べています。
アステラス製薬の開発研究部門長の澤本 泰治は、「アステラス製薬はFocus Areaアプローチ戦略に基づき、新たなモダリティ/テクノロジーによる次世代の治療法の開発に取り組んでいます。Pantherna社は、mRNAに関する独自の技術プラットフォームを持ち、この領域を牽引する企業です。今回のコラボレーションにより、mRNAを治療モダリティとした革新的な再生医療プログラムを創出し、これまで治療法が無かった様々な疾患の治療における選択肢をさらに広げることができるものと期待しています」と述べています。
本件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2021年3月期)連結業績予想に織り込み済みです。
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