アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、英国子会社のAstellas Pharma Europe Ltd. (以下、「Astellas Europe」)がTolmar International Limited(アイルランド、以下「Tolmar社」)からライセンスを受けて、欧州や中東、独立国家共同体(CIS)、アジアなどで販売している、進行性前立腺がん治療剤「エリガード」(英名:「EligardTM」)に関して、その権利をTolmar社に返還することについて両社間で合意して契約を締結し、29日にクロージングが完了したことをお知らせします。
また、Astellas Europeは、Tolmar社から新たにライセンスを受けて欧州やトルコ、ロシアなどでエリガードを販売するRecordati Industria Chimica e Farmaceutica S.p.A. (イタリア、以下「Recordati社」)との間で製造販売承認の承継および販売移管に関する契約を締結しました。今後、対象国・地域においてエリガードに関する事業はRecordati社に承継され、同社が販売することになります。アステラス製薬は、引き続き本製品を患者さんへ安定的にお届けできるよう、円滑な移管に向けRecordati社、Tolmar社と協力していきます。
エリガードは、Tolmar社が開発した黄体形成ホルモン放出ホルモン作動薬です。Astellas EuropeがTolmar社からライセンスを受けて、2004年から欧州で販売を開始し、その後、中東やCIS、アジアなどへ販売地域を広げていきました。
アステラス製薬は、急速に変化する事業環境に対応し持続的な成長を実現するため、オペレーションの質の向上と効率化に継続的に取り組んでいます。本契約はその一環として行うものであり、経営資源配分の最適化を通じて、対象地域における事業基盤を強化していきます。
本件によるアステラス製薬の通期(2021年3月期)連結業績への影響は軽微です。
以上