-さまざまな治療分野におけるアステラス製薬の創薬研究およびハーバード大学の生物医学研究を推進-

 アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)とHarvard University(所在地:米国マサチューセッツ州、President: Lawrence Bacow, Ph.D.、以下「ハーバード大学」)は、相互に関心のある革新的治療薬ならびに技術に関する研究開発に向けた戦略的研究提携体制(期間:3年間)を構築すべく提携いたしました。本研究提携に基づき、ハーバード大学発の複数の研究プロジェクトを支援することとなります。

 アステラス製薬の研究領域に関連する複数の「課題」 をハーバード大学へ提起し、ハーバード大学教職員からの研究提案を募集します。その後、アステラス製薬はそれらの研究提案を科学的根拠や患者さんへ提供できる価値の大きさに基づいて選考し、支援を行う研究プロジェクトを決定します。疾患の背景にある生物学的メカニズムに関する初期調査から、創薬標的の特定、新しい治療薬の創製とその検証に至るまで、さまざまな研究開発段階の研究プロジェクトが対象となることが想定されます。

 ハーバード大学Office of Technology Developmentの戦略的パートナーシップ担当マネージングディレクターであるVivian Berlinは、「産学連携は、生物医学的発見を前進させ、有望な新しい治療法を可能な限り開発していくために不可欠です。アステラス製薬との本研究提携は、ハーバード大学内の研究現場に資金を提供するだけでなく、我々のサイエンスコミュニティを発展させ、人々の健康と医学における課題解決を前進させます。このような提携は創造性の発揮を促進し、治療を必要としている患者さんに利益をもたらす迅速なイノベーションの推進へと繋がります」と述べています。

 アステラス製薬の研究本部長である岩井晃彦は、「この幅広い戦略的研究提携体制の確立により、ハーバード大学とのさらなる協力関係が構築されることを嬉しく思います。アステラス製薬は、科学の進歩を患者さんの価値に変えるために、世界的レベルの機関と英知が集うボストンエリアのライフサイエンス エコシステムに長年にわたり深く関わってきました。今回の研究提携を通じて、自社戦略に合致した最先端の科学イノベーションを研究開発パイプラインに組み込むことを目指して、研究初期から臨床までの幅広い創薬研究の加速に取り組んでいきます」と述べています。

 本提携は、ハーバード大学の研究所が新型コロナウイルス感染症の感染拡大による混乱から通常の共同研究活動に復帰した際に、今後の研究協力に対して極めて重要な支援の基盤を提供するものとなります。アステラス製薬からの研究提案の募集はハーバード大学の研究所内で広く周知され、後日、研究プロジェクトが選考されます。アステラス製薬とハーバード大学は、現下の困難な状況にあっても新たな共同研究機会を探索するべきであるとの決意をもって活動に取り組んでまいります。

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