- 進行性尿路上皮がんの一次治療におけるペムブロリズマブとの併用を評価 -
‐ 追跡期間11.5カ月後の全奏効率73%、新たな安全性シグナルは認められず -

 アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、Seattle Genetics, Inc.(以下、「Seattle Genetics 社」)と共同で開発を進めている抗体-薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate:ADC)であるPADCEV™(一般名:エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え))について、第Ib/II相試験(EV-103試験)の最新データを発表しました。

 今回の解析では、未治療の局所進行性または転移性尿路上皮がんで、シスプラチンによる化学療法に不適応の患者45例を対象に、PADCEV™と抗PD-1抗体薬ペムブロリズマブとの併用における安全性と有効性を評価しています。追跡期間11.5カ月(中央値)後の解析において、管理可能な安全性プロファイルを継続して示しており、臨床での有用性も期待できる結果が示されました。

 この結果は、サンフランシスコで開催される2020年米国臨床腫瘍学会 泌尿生殖器がんシンポジウム(2020 Genitourinary Cancers Symposium of the American Society of Clinical Oncology:ASCO GU 2020)で、2月14日(現地時間)に口頭発表されます(抄録番号441)。なお、本試験の初回解析の結果は、2019年9月に開催された欧州臨床腫瘍学会(European Society of Medical Oncology 2019 Congress:ESMO 2019)で発表されています。

 本試験では、患者の58%(26/45例)に重症度がグレード3以上の有害事象が認められました。臨床的に注目すべき薬剤に関連した有害事象のうち、重症度がグレード3以上のものは、リパーゼ増加18%(8/45例)、発疹13%(6/45例)、高血糖7%(3/45例)および末梢性ニューロパチー4%(2/45例)で、PADCEV™単独投与時に認められたものと同様でした。ステロイド剤の全身投与を必要とする重症度がグレード3以上の臨床的に注目すべき免疫関連の薬剤に関連した有害事象が、患者の18%(8/45例)で発現しました(関節痛、水疱性皮膚炎、肺炎、リパーゼ増加、紅斑性発疹、斑状丘疹状発疹、尿細管間質性腎炎、重症筋無力症)。臨床的に注目すべき有害事象に重症度がグレード5に該当するものはありませんでした。薬剤に関連した有害事象により13%(6例)が治療を中止し、これらのうち最も頻度が高かったのは末梢性感覚ニューロパチーでした。また、初回解析の結果で報告されていますが、多臓器機能不全症候群に起因した薬剤に関連すると考えられる死亡が1例ありました。

 PADCEV™とペムブロリズマブとの併用により、多数の患者で腫瘍の縮小が認められました。追跡期間(中央値:11.5カ月、範囲:0.7‐19.2カ月)後の全奏効率は73.3%(33/45例、95%信頼区間:58.1‐85.4)で、そのうち完全奏効は15.6%(7/45例)、部分奏効は57.8%(26/45例)でした。奏効期間の中央値には至りませんでした(範囲:1.2‐12.9カ月以上)。解析時点では、奏効患者33例のうち18例(55%)で奏効状態が継続しており、そのうち83.9%で6カ月間以上、53.7%で12カ月以上が奏効状態を継続することが推定されました(Kaplan-Meier推定)。無増悪生存期間の中央値は12.3カ月(95%信頼区間:7.98, -)で、12カ月の全生存率は81.6%(95%信頼区間:62‐91.8)でした。全生存期間の中央値には至りませんでした。

 本件については、米国において現地時間2月10日に対外発表しています。

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