アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、サイトキネティックス社(英名:Cytokinetics, Incorporated、本社:カリフォルニア州サウスサンフランシスコ、 NASDAQ:CYTK)と、両社で2013年6月に締結した骨格筋活性化剤の研究、開発、及び商業化に関する提携契約を改定しましたので、お知らせします。

    本改定契約による提携拡大の内容は、次の通りです。

今回の契約改定により、両社は、非神経筋適応症に限定されていたCK-2127107を含む速筋トロポニン活性化剤の提携範囲を拡大し、脊髄性筋萎縮症(SMA)及びその他の神経筋適応症を追加します。
これに関連して、両社の合意により、サイトキネティックス社はSMAを最初の適応症として、CK-2127107の第II相臨床試験を2015年に米国にて開始する予定です。
両社は、CK-2127107及びその他の速筋トロポニン活性化剤の神経筋適応症における開発を共同で行い、また、北米及び欧州においては共同販促を行う可能性があります。
さらに、両社は、既存契約で進めてきた新規骨格筋活性化剤の探索を行う共同研究プログラムを、2016年まで延長します。

    アステラス製薬は、今回の契約改定に伴い、5,500万ドルをサイトキネティックス社に支払います。これには、契約一時金4,000万ドル(サイトキネティックス社の普通株式取得対価1,000万ドルを含む)、及びCK-2127107を第II相臨床試験に進める決定をしたことに伴うマイルストン1,500万ドルが含まれます。これに加え、アステラス製薬は今後2年間に研究開発費として2,000万ドル超を支払う可能性があります。また、今回の改定契約の下で、開発及び商業化のマイルストンとして、6億ドル超、また売上に応じたロイヤルティを支払う可能性があります。なお、サイトキネティックス社は、SMA及びその他の特定の神経筋適応症におけるCK-2127107の開発について、両社共同で費用を負担するオプション権、及び北米と欧州における共同販促のオプション権を留保しています。

    アステラス製薬は、これまでの重点領域に加え、外部から革新的なイノベーションを取り込むことで、アンメットメディカルニーズの未だ多く存在する新たな疾患領域に挑戦しています。今回、サイトキネティックス社との骨格筋疾患領域の提携範囲を拡大するとともに、開発中のCK-2127107を新たなステージに進めることを両社で合意したことで、骨格筋の減弱に関連する疾患に苦しむ患者さんの健康に早期に貢献できることを期待します。

    なお、本提携拡大に伴うアステラス製薬の当期(2015年3月期)の業績に与える影響は軽微です。

    本件については、米国において現地時間12月23日に対外発表をしています。

以 上

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