アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国時間4月4日に、米国アンブレックス社(英名:Ambrx Inc.)と、新規の抗体-薬物複合体(ADC)の創製と開発に関する提携契約を締結しましたので、お知らせします。

  ADCは癌細胞表面の抗原に結合する抗体に薬物を結合させたものです。薬物を標的とするがん細胞に選択的に届けることができ、細胞内で薬物を放出させることで、がん細胞を死滅させます。アンブレックス社は、独自のリンカーと薬物を導入するとともに、薬物を抗体の特定の部位に結合させる技術を用いて、ADCを進化させました。前臨床試験において、アンブレックス社のADCは、薬物と抗体の結合部位が特定できない従来のADCと比較して、高い有効性と広い治療域を示しています。

  アステラス製薬は、がん領域におけるADCを全世界で開発・商業化する権利を取得します。本契約締結に伴い、アステラス製薬はアンブレックス社に対して、契約締結時に15百万ドルの一時金を支払うとともに、一定数のがん領域における標的を対象として、ADCの開発と売上の達成に応じて最大で285百万ドルの研究・開発・販売マイルストンを支払います。また、ADCの開発に成功し発売した場合は、正味売上に対するロイヤルティを支払います。マイルストンの一部は、ロイヤルティと同様、商業化に成功した場合のみ発生します。
その他の提携条件は、現時点で開示していません。

  アステラス製薬は、今回の提携により、グローバル・カテゴリー・リーダー(GCL)を目指すがん領域の創薬基盤が強化されることを期待します。

 なお、今回の契約締結がアステラス製薬の業績に与える影響は軽微です。

以 上

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