このたび、アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:竹中 登一、以下「アステラス製薬」)が開発した口腔内崩壊錠技術(WOWTAB-DRY)の発明に対して、社団法人発明協会主催による平成17年度関東地方発明表彰において「発明奨励賞」が授与されることになりましたのでお知らせします。

口腔内崩壊錠とは、口腔内で迅速かつ容易に溶け、飲み込みやすい新規概念の製剤です。日本では1997年にアステラス製薬が「ガスターOD錠」として最初に発売しました。しかしながら、同製剤は錠剤の物理的強度が十分でないことから、医療機関において自動調剤機での調剤ができませんでした。当社は引き続き口腔内崩壊技術の研究を進め、従来の口腔内崩壊性に加え、錠剤として十分な強度を併せ持つ新たな製剤技術「WOWTAB-DRY」を発明・完成しました。2000年には「WOWTAB-DRY」技術による口腔内崩壊錠「ガスターD錠」を発売、さらに本年6月には、同技術を応用し、口腔内で速やかに崩壊する機能と、薬物を徐々に放出する徐放性機能を同時に兼ね備えた「ハルナールD錠」を発売するなど、服用者の様々なニーズに対応してきました。

地方発明表彰は、地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的に、社団法人発明協会が大正10年に創設したものです。全国を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国及び九州の8地方に分け、各地方において優秀な発明・考案・意匠を完成された方々、発明等の実施化に尽力された方々、発明等の指導・奨励・育成に貢献された方々の功績を称え表彰するものです。

今回の関東地方発明表彰「発明奨励賞」受賞は、同技術が口腔内崩壊錠という新規概念の製剤であり、安全で服用しやすい薬剤を求める患者さんのニーズに応えているという点、ならびに錠剤としての強度を増すことで、自動調剤機での調剤が可能となる等、実用性の高い製剤技術を完成した点が認められたものです。なお、表彰式は、本日群馬県前橋市「ウエルシティ前橋」にて行われます。

当社は、今後とも世界中の患者さんに貢献するために、患者さんの立場にたった顧客指向の製剤創りを含め、革新的で有用な新薬の創製に向けて努力してまいります。

* WOWTAB-DRY:Without Water Tablet-Dryの略

以上

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