アステラスがサプライチェーン全体で社会的責任を果たすためには、コンプライアンスを遵守しつつ調達活動を行うことが重要と考えています。この目標を達成すべく、アステラスはThe Basic Policy for Procurement Activities/取引先に対する調達活動基本方針およびAstellas Business Partner Code of Conductを定めています。また、グローバルで持続可能な調達の取り組みを実行し、事業活動の健全なネットワークの構築を目指します。

重要な取引先を対象とするリスク評価

取引先の中でも特にアステラスの事業継続への影響が大きい「重要な取引先(significant business partners)*」については、その選定プロセスにサステナビリティ・リスク評価を組み込み、グローバルで評価を実施しています。サステナビリティ・リスク評価は、(1)質問票に対する取引先の回答、(2)外部データベースの情報、(3)人権、環境、安全衛生、個人情報保護など持続可能性に関わるリスクに精通した社内の専門家による評価を基本とし、必要に応じて(4)アステラス社員が現地を訪問して行う実地調査の結果を組み合わせてリスクレベルを判断しています。
サステナビリティ・リスク評価は、2019年2月より日本、北米、欧州で運用開始され、現在では南米やアジア各国でも導入されています。

アステラスでは、取引先選定の段階で改善可能なリスクを特定した場合は、取引先に対して改善を働きかけ、経過をモニタリングしています。なお、重大なリスクを特定し、かつ改善が難しいと判断した場合は取引を行いません。

また、取引開始後も、ビジネス部門がリスクの状況を継続的にモニタリングしているほか、2年ごとに持続可能性に関わるリスクレベルを質問票で再評価しています。さらに、必要に応じて2年以内であっても再評価を実施しています。

*原料の仕入先(直接材、間接材を問わず)や業務委託先、医薬品卸売業、販売提携先、銀行を含むアステラスの事業継続に対する影響が大きいと判断した取引先

取引先の実地調査

2020年には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による移動制限がありました。状況を勘案したうえで、アステラスは、排水処理施設の運用状況、従業員の作業環境、化学物質曝露防止の取り組みなどについて、日本国内で2社の企業に対し実地調査を行いました。指摘事項があった場合、アステラスは改善案を提示して是正計画の策定を求めており、現在は策定された是正措置計画に基づいてその改善状況を追跡しています。